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撮影に成功した山陽新幹線と地下鉄の列車が交差する瞬間=神戸総合運動公園
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撮影に成功した山陽新幹線と地下鉄の列車が交差する瞬間=神戸総合運動公園
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 「おすすめ撮影スポット 新幹線の上を地下鉄が走るよ」。神戸市営地下鉄の総合運動公園駅(同市須磨区緑台)からユニバー記念競技場へ向かう陸橋にこんな張り紙を見つけた。確かに、その内容通りの光景が広がる。鉄道ファン(鉄ちゃん)やインターネット情報などを総合すると、何と! 地下鉄が新幹線の上を走る交差ポイントは日本でここだけという。私は鉄ちゃんじゃないが、「日本唯一」と聞けば胸が高鳴ってくる。「交差の瞬間を撮影する」。覚悟は決まった。(川崎恵莉子)

 新神戸-西明石間を走る新幹線が、同区の奥畑トンネルと高塚山トンネルを通過する際、約120メートルだけ地上に出る地点で、その上を名谷-総合運動公園間を走る地下鉄が交差する。

 時刻表を眺めてみると、理論上は1日に何回、いや何十回と交差するはずだ。ただ、運行時間に微妙なずれが生じ、そう簡単には撮影できないという。

 現場でカメラを構えてみても、時速300キロ近いスピードで新幹線が通過し、双方がうまくレンズに入らない。同公園管理センターの職員が撮影に成功したと聞き、尋ねてみた。

 「明確な時間までは分からないですが、私の場合は午前11時45分ごろでした」

 「なるほど」。気持ちを奮い立たせ再び現場へ。地下鉄が「ガタン、ガタン」と近づく音がすれば、カメラを構え、新幹線の通過を繰り返し待つ。惜しいタイミングは何度もあったが、なかなかうまくいかない。

 取材の合間を縫い、現場に行くこと4日目。ついにその時は来た。新幹線が速すぎて多少ピントは甘いが、見事、交差ショットに成功したのだ。

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 日本で唯一と言われるレアな光景が生まれた理由は、その地形にある。

 西神ニュータウンの開発で、市営地下鉄が名谷から西神中央まで延伸されたのは1987年。山陽新幹線の新大阪-岡山間の開通は、それをさかのぼること15年前の72年。この一帯は丘陵地帯で標高が高く、新幹線よりも高い位置を走る構造になったという。

 中でも総合運動公園駅は標高102・74メートル(レール面高さ)に位置し、神戸ポートタワーに匹敵する高さ。2015年12月に仙台市営地下鉄・八木山動物公園駅(同136・4メートル)が開業するまでは、地下鉄で「高さ日本一の駅」として知られていた。

 新幹線が通り過ぎる時間はわずか5秒。運と折れない心があれば、あなたも交差の瞬間を撮影できるはず。

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