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運行に向けて作業が進められている新型車両「6000形」=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
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運行に向けて作業が進められている新型車両「6000形」=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
電車車両工場に整然と並べられた車輪=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
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電車車両工場に整然と並べられた車輪=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
新型車両の連結作業を行う作業員=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
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新型車両の連結作業を行う作業員=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
車両の下に潜り込んで整備することも多い=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
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車両の下に潜り込んで整備することも多い=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
信号や架線の状況などを検査する電気検測車=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)
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信号や架線の状況などを検査する電気検測車=市営地下鉄名谷車両基地(撮影・秋山亮太)

 1日平均30万人以上が利用する神戸市営地下鉄。このうち、新神戸(神戸市中央区)~西神中央(同市西区)の約23キロを走行する西神・山手線の車両点検の拠点が須磨区にある。今年2月、25年ぶりに新型車両が導入された同線では日々、安全運行のため100人以上の職員が厳しい検査を行っている。普段は一般公開されていない「名谷車両基地」(須磨区西落合2)に潜入した。(千葉翔大)

 取材に訪れたのは6月13日。市交通局地下鉄車両課の多田暁車両係長と共に基地内に入った。総面積はほぼ甲子園球場と同じ。入り口すぐには、直径約80センチの車輪がダンベルのようにつながれ、奥まで列をなしていた。

 「めったに見られない作業が見学できますよ」。多田さんが案内してくれたのは、基地の南側にある電車車両工場だ。ここでは新型車両「6000形」の台車と、座席や運転席の車体部分を接合する作業が行われていた。車体は真新しく、ピカピカ光っている。

 作業を担うのは、製造元の川崎重工業の職員約15人。12・5トンもの重さを支えることができる黄色いアームで車体を持ち上げ、職員たちが「もう1回」「もういっちょいこう!」と声を掛け合いながら接合する。手作業で微調整を行いながら、「ガチャン」と音を立てて台車と車体がつながった。新しい車両の完成だ。線路に“デビュー”する日が待ち遠しい。2022年までに全28編成を入れ替える予定だという。

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 「あっ ドクターイエロー」。黄色の車体を見つけ、思わず叫んだ。

 地下鉄が運行を終えた深夜から早朝にかけ、信号や架線の状況などを検査する車両で、多田さんは「新幹線でお馴染みになったドクターイエローと同じ役割を担ってますが、うちでは『電気検測車』と呼んでいます」と説明する。名谷~西神中央の約9・4キロは地上を走行するため、「ラッキーな人は、真夜中にその姿を見られますよ」とにんまり。

 次は基地中央にある検車場へ。ここでは10日ごとの「列車検査」や、3カ月ごとの「月検査」を行う。車体に異常がないか目視や打音で確認したり、ブレーキや制御装置の動作をチェックしたりする。

 点検するための狭いスペースがあった。検車ピットは最後尾まで続き、正面から見ると「トンネル」と錯覚しそうな光景だ。車両の側面に回る。ここにも、職人たちの知恵が。多田さんは「検査をしやすいよう、装置を目の高さに合わせています」と語る。

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 取材を終え帰ろうとした時、工場内に音楽が流れた。「♪泣きなさい~笑いなさい~」。先ほどの新型車両の接合で動いていたアームが定位置に戻っていく。

 「基地内には3種類のアームがあり、作業開始と終了時には、音楽が流れます。職員の緊張感を和らげる効果があるんですよ」と多田さんが教えてくれた。

 日ごろから神経を研ぎ澄まして「安心・安全」を守る職員たちの技術力に支えられ、きょうも地下鉄は、私たちの足元を駆け抜けていく。

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