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名谷専売所のスタッフ=須磨区南落合1
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名谷専売所のスタッフ=須磨区南落合1

 朝夕刊の配達時、1人暮らしの高齢読者らに異変がないか目を光らせるのも新聞販売店の重要な仕事だ。本紙名谷中央専売所(神戸市須磨区南落合1)では、過去3年間で高齢者2人の命を救ったほか、火災の発生にいち早く気づき、被害を最小限に抑えた。

 神戸新聞の専売所では、市と連携し、配達先で緊急事態に遭遇した場合、地域の「あんしんすこやかセンター」に連絡する取り組みを続けている。同時に朝夕刊がポストにたまっていないかを確認する「安心ポストチェックサービス」(無料)にも力を入れる。

 2016年9月、同店の配達員が、80代の女性宅に3日間新聞がたまっているのを不審に思い「あんしん-」に連絡。17年8月には70代の女性宅でも前日の新聞が残っていたため、警察に通報した。いずれも1人暮らしで部屋で倒れていたが、迅速な通報が功を奏し、一命を取り留めた。

 「安心ポストチェックサービス」は、親族などの住所や電話番号を事前に登録しておけば、緊急時に専売所から連絡が入る仕組み。佐藤俊店長は「認知度が低く、登録者数はまだまだ少ない。万が一の時の一助となるサービスなので、一人でも多くの登録を」と呼び掛ける。

 同店は、名谷地域の開発と同時に営業を続けており、現在は約50人のスタッフが勤務する。佐藤鈴子所長は「地域の成長とともに歩んできた。少しでも地域に恩返しできるように尽力できれば」と話す。(川崎恵莉子)

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