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目まいの病を乗り越えた安積沙矢さんの本「あなたに ありがとう」=神戸市長田区二葉町1、はっぴーの家ろっけん
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目まいの病を乗り越えた安積沙矢さんの本「あなたに ありがとう」=神戸市長田区二葉町1、はっぴーの家ろっけん

 緻密な模様を描くことで病による激しい目まいを克服した神戸市長田区の介護士安積沙矢さん(38)の作品ノートが、本として出版された。周囲への百の「ありがとう」を絵と細かい模様で彩ったノートで、感動した同僚が「多くの人に見てもらおう」と兵庫県明石市の出版社につないだ。安積さんは「寝込まなければ気付かなかった日常の有り難さを伝えたい」と話している。(吉田敦史)

 安積さんは2016年10月、電車で移動中にパニック障害を発症。その後、強い目まいを繰り返す難病「メニエール病」と診断された。一日中、船酔いのような状態で吐き気と頭痛に苦しみ、布団とトイレをはって往復する日々が続いた。

 仕事にも子どもの学校行事にも行けず、焦りと申し訳なさが募る中、目まい対策には意識を一点に集中するといい-と聞き、描き始めたのが緻密な模様だった。ペンを走らせている間は、不思議と目まいが和らいだ。

 「それまで当たり前だったことができないつらさ。小さなことでもできた時の感動。日々の出来事にもっと感謝しないといけないことに気付いた」

 A5判のノートに、身近な人や物に感じた「ありがとう」を書き始めた。朝目覚め、食事ができること。支えてくれた家族や友人、職場の同僚。前を向かせてくれた言葉…。ノートは約1年で埋まった。

 今春、ノートを見た同僚が明石市の出版社「カブス出版」を紹介。同社の木下明子代表(58)が応じ、6月に初版100部を発行した。木下代表は「親が子に『ありがとう』の心を楽しく伝えられる内容」と話す。インターネットで資金を募るクラウドファンディングでの増刷を検討している。

 A5判、78ページ。千円(税別)。安積さんが働くサービス付き高齢者向け住宅「はっぴーの家ろっけん」で販売している。カブス出版TEL078・935・8655

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