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自分たちで野菜の個別配達を手掛ける(左から)永瀬立騎さん、立花優太郎さん、芦田祥悟さん、森田伸之介さん=須磨区清水台、グレーシィ須磨アルテピア3番街
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自分たちで野菜の個別配達を手掛ける(左から)永瀬立騎さん、立花優太郎さん、芦田祥悟さん、森田伸之介さん=須磨区清水台、グレーシィ須磨アルテピア3番街

 「いらっしゃいませ、キュウリが安いですよ」。神戸市須磨区清水台のマンションに、若者の声が響く。長机には旬の味が並び、買いに訪れる住人の列は絶えない。男子大学生ら4人でつくるグループ「アグテピア」。就農や起業を目指す幼なじみらで結成し、自ら仕入れた野菜の個別配達や販売を今年2月から始めている。来春にはそれぞれ就職するが、5年後に本格的な事業化を見据えている。(津田和納)

 ともに1997年生まれで、同区の立花優太郎さん、芦田祥悟さん、永瀬立騎さん、森田伸之介さん。同じマンションで育ち、幼いころから一緒に遊ぶ大の仲良しという。

 野菜販売は20歳のころ、「4人で何かやってみようよ」と盛り上がり企画した。大学で農業を学ぶ立花さんが、「おいしい野菜を多くの人に届けたい」とアイデアを出し、メンバーは知識を付けようと農業体験ができるインターンに通い、2年かけて準備をしてきた。

 注文先の玄関まで届ける個別配達で、「スーパーまで行く手間も省け、重たい荷物も持たなくていいので需要があると思った」と森田さん。「野菜でわくわくを届けます」をキャッチコピーにマンション内でチラシを配ったが、「最初に買ってくれたのは親だけ」と苦笑いする。会員制交流サイト(SNS)などで情報発信するうちに情報が広がり、現在は8戸に配達している。

 毎週金曜日には、住人向けに、マンションの会議室を借りて野菜を販売する。兵庫県淡路市の農家でアルバイトする芦田さんが仕入れたタマネギや、西区の農家が生産したトマトやナスなど10種類近くが並ぶ。最近は仕入れ先の農家が増え、種類も充実してきたといい、立花さんは「味や質にもこだわり、肥料や農薬を使わない自然栽培の野菜も積極的に扱っています」とPRする。

 4人は今後、それぞれの道を歩み出す。立花さんは滋賀県の農家で本格的に生産を学び、大学でビジネスを学んでいた永瀬さんと森田さんは経営コンサルとマーケティングの会社にそれぞれ就職する予定。芦田さんは農家の研修生として技術の習得を続ける。

 「次の5年間はアグテピアの事業を続けながら、自分たちの能力を高めていく準備期間」と立花さん。「将来的には兵庫で新規就農し、仲間とビジネスを広げていきたい」と意気込む。

 須磨区内で配達。7~10種類入りで1500円から。

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