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ICTを活用した6年生の算数の様子=若草小学校
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ICTを活用した6年生の算数の様子=若草小学校
タブレットで植物観察の写真を撮影する児童=若草小学校
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タブレットで植物観察の写真を撮影する児童=若草小学校

 「点はどこに移すでしょうか」。6月上旬、5年生の算数の授業。黒板には縦約1メートル、横約1・5メートルのスクリーンがかかる。画面には、教科書の内容をプロジェクターで投影するために作られた「デジタル教科書」が映され、児童らの視線が集まる。教員がスクリーンをタッチペンでさわると、テレビ番組の字幕のように、次々と文字が浮かび上がった。教員は慣れた手つきで赤や青の線を引き、タッチひとつで画面を切り替えながら、少数の筆算を説明した。

 ほぼ毎日、全学年全クラスで電子黒板やタブレットなどを使ったICT教育が行われている若草小学校(神戸市須磨区若草町1)。橋本寿教諭(60)は「最初は『今までの授業で十分』と思っていました」と振り返りながらも、「すべてが変わった。教科書が動くことで、ゲーム感覚で興味を持ってもらえる」と、児童の関心の高まりを実感している。

 児童らも効果を感じ取っている。6年生の男児(12)は、体育のマット運動で、自分の動きをタブレットで録画してもらった。後から見直すことで「自分の悪い点が分かってできるようになった」と喜ぶ。

 同小にICTが導入されたのは3年前。児童の学力に課題を感じていた前校長が、意欲的に授業を受けてほしいと、神戸市のICT教育推進の指定校募集に手を挙げ、小中学校から同小を含む計3校が初の指定校となった。

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 「細かいところは学校で工夫することが必要です」。ICTの導入段階から深く関わってきた事務職員の今村隆さん(34)はこう話す。例えば、当初は各教室のみにWi-Fi機器が設置されていた。しかし、教員や児童が体育館や中庭などにもタブレットを持ち出す様子を見た今村さんは、校内の各所にWi-Fi機器を追加。敷地内の大半でタブレットの全機能が使えるようになったという。

 このほか、理科の授業では、絵日記の代わりに写真撮影で植物の成長の様子を観察したり、動画投稿サイト「ユーチューブ」を授業に取り入れたり、教員らの試行錯誤は続く。

 2年以内に全小学校でのICT教育導入を目指す神戸市。今村さんは「教員らが蓄積したノウハウを、転勤などで人が変わっても引き継げるようにし、ICT教育の質が変わらないようにすることが必要」と話す。(川村岳也)

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