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教室で元気にポルトガル語を学ぶ生徒たち=神戸市中央区山本通3(NPO法人関西ブラジル人コミュニティ提供)
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教室で元気にポルトガル語を学ぶ生徒たち=神戸市中央区山本通3(NPO法人関西ブラジル人コミュニティ提供)
母語教室に通っていた生徒らブラジル人の子どもたち=1999年6月、神戸市中央区(NPO法人関西ブラジル人コミュニティ提供)
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母語教室に通っていた生徒らブラジル人の子どもたち=1999年6月、神戸市中央区(NPO法人関西ブラジル人コミュニティ提供)

 神戸市立海外移住と文化の交流センター(同市中央区山本通3)を拠点に、ブラジル出身の子どもたちに母語のポルトガル語を指導する教室が、今年で20周年を迎えた。これまでに百数十人が巣立ち、ブラジルや日本だけでなく世界各地で活躍する卒業生もいる。運営するNPO法人「関西ブラジル人コミュニティ」の松原マリナ理事長(65)は「始めたことはきちんとやり続けようという強い思いで活動してきた。子どもたちをはじめ、周囲のおかげです」と話す。(安福直剛)

 教室は1999年、兵庫県明石市で立ち上がった。当時、工場に出稼ぎにきていたブラジル人は多く、その子どもたちは数年で日本語に慣れて母語を忘れてしまうため、親とのコミュニケーションが課題だった。神戸で活動していた松原さんも合流し、小学生を中心に約30人が学んだ。

 2001年に明石での運営が困難となり、松原さんが中心となって神戸を拠点に活動することになった。しかし、教材の準備や教室の提供もままならない状態。松原さんは03年、神戸市に掛け合い、同センターの一部を無償提供してもらうことができた。

 生徒が1人になるなど、運営断念を検討する局面もあったが、「この場所を必要とする子どもがいる限り、大人の都合でやめるわけにはいかない」と継続。現在は、神戸・阪神間や丹波篠山、三木など兵庫県内各地に加え、大阪、京都両府の計32人(4歳~高校3年生)が通う。

 学力レベルを測るポルトガル語での認定試験が定期的に行われており、その結果により帰国後の子どもたちの将来は変わる。松原さんは「われわれ大人のサポート次第で子どもの未来は大きく左右される。何とか続けられてきたことは感慨深い」と話している。

 同センターでは8月3日、在籍生徒の作文発表や卒業生のスピーチなどの20周年記念式典が開かれる。また、関係者だけでなく多くの人が気軽に立ち寄れるよう「母語センター」が開設される。午後1時半~4時半。同法人TEL078・222・5350

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