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「とびまつの森」の入り口。写真は右から菜の花、ヒツジグサ、イロハモミジ=飛松中学校
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「とびまつの森」の入り口。写真は右から菜の花、ヒツジグサ、イロハモミジ=飛松中学校
板宿八幡神社の切り株
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板宿八幡神社の切り株

 森で遊び、森で学ぶ-。六甲山が間近にある神戸市内ではさほど驚くことでもないが、敷地内に森を持つ学校はそうそうない。飛松中学校(神戸市須磨区大手町8)には約3千平方メートルの「とびまつの森」が広がる。ポプラやクスノキ、メタセコイアなど十数種類の木々が生い茂り、春は桜、秋は紅葉が森を彩る。保全活動に取り組む「とびまつ森の会」の堀正人会長(71)に案内してもらった。(川崎恵莉子)

 山から平地へ川が流れる緩傾斜の扇状地に立つ同校。高木が目立ち、光が差し込まない森では水を遮る役目をする低木が育たない。雨が降るたび、土砂が流れ込み、池は土中に埋もれた。

 「森を再生させよう」と元教師や卒業生、地域住民らが同会を発足させたのは2007年。保全活動やビオトープ作り、自然教室などに取り組んできた。

 現在は約30人がボランティアで草刈りを行い、校門前の菜園では、ナスやトマトなど約10種類の野菜も栽培する。毎週火曜日には、新鮮な野菜を近隣住民に販売。売り上げは森の整備費用に充てている。

 生徒たちにとっては格好の遊び場だ。昼休みには森を駆け回り、手作りのブランコや休憩所で大自然を満喫する。「森でやったキャンプや流しそうめんが忘れられない」と振り返る卒業生もいる。

 同会では年3回、地元の小学生を対象に親子教室も開いており、森のかまどを使った料理や木工工作を楽しめる。また、トライやるウィークでは、2年生が同会の活動を体験している。

 堀さんは「今の子どもたちは、自然に触れる機会が少なくなった。飛松の生徒たちはこんなに身近に森があり、恵まれている。森は生きた教材だ。この貴重な森をこれからも大切に守っていきたい」と力を込めた。

■「飛松」の由来とは?

 山陽電鉄板宿駅から北西へ徒歩15分。約200段の階段を上った板宿八幡神社(須磨区板宿町3)社殿には、しめ縄が飾られた松の切り株がまつられる。

 学問の神様として知られる菅原道真が九州へ左遷される途中、この地に立ち寄った。道真が亡くなった日、京都から1本の松が飛んできて同神社に生えた-。これが今に伝わる「飛松伝説」だ。町名の由来にもなっている。高さは約30メートルあったが、大正時代に落雷を受け、切り株のみになったという。

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