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郷土愛が詰まったTシャツを手にする(右から)歳内愛満さん、宮崎愛韻さん、高木かおりさん=神戸市北区鈴蘭台東町5
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郷土愛が詰まったTシャツを手にする(右から)歳内愛満さん、宮崎愛韻さん、高木かおりさん=神戸市北区鈴蘭台東町5
まちの本棚から誰でも本が借りられるサービス「ブックストリート」=神戸市北区鈴蘭台東町5
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まちの本棚から誰でも本が借りられるサービス「ブックストリート」=神戸市北区鈴蘭台東町5
「LOVE LOCAL」プロジェクトについて説明する高木かおりさん(左)=神戸市北区鈴蘭台東町5
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「LOVE LOCAL」プロジェクトについて説明する高木かおりさん(左)=神戸市北区鈴蘭台東町5

 鈴蘭台駅(神戸市北区)前の理容店やカフェでまちの歴史を学んだ神戸親和女子大3年で「きたっ子むすめ」の歳内愛満さん(20)と宮崎愛韻さん(21)。次は同駅から東へと延びる長い坂を上り、雑貨店「ファミット」(同区鈴蘭台東町5)へ向かった。

 同大は坂を登り切った場所にあり、2人にとってこの坂は通学路。宮崎さんは「大学に着く頃には暑さでぐったり。通学することを『登山』と呼ぶ学生もいる」と笑う。

 ファミットに着くと、店主の高木かおりさん(46)が開店作業をしていた。店の常連という宮崎さんを見つけると「あんちゃん!」と呼び掛け、早速おしゃべりが弾む。

 店の前の塀には、歩道に向かって本棚が置いてある。高木さんは「鈴蘭台で3年前に始まった『ブックストリート』に参加した際、設置しました」と説明。まち中に置かれた本棚から無料で本を借りられるサービスで、まちづくりについて学んでいた高木さんらが発案し、住民から本の寄贈を受けて始めた。中には車で大量の本を持ってきた人もいたという。

 「最初は『(本を)持っていかれてもいいや』と思って始めたんです。でも、みんなちゃんと返してくれる」

 この本棚には絵本や小説約200冊を常備している。現在は5店舗ほどで実施され、これまで、ファミットだけで延べ700人以上が利用したという。

 「貸出票に『面白かったよ』や『もう少し貸してね』などと書いてあるのを見ると、うれしくなる」と高木さん。宮崎さんも「山積みの本に、高木さんが1冊1冊ラベルを付けているのを見たことがある。まちの人を喜ばせるため、裏で努力を重ねていたんですね」と感心していた。

 そんな高木さん、昨年10月に新たな取り組みを始めた。

 その名も「LOVE LOCAL(ラブ・ローカル)」プロジェクト。

 鈴蘭台の居酒屋や薬局、美容室など約20の商店主が考案したデザインをTシャツにプリントし、売り上げの一部を店に還元しているという。

 「宣伝ではなく、店主の人間性が見えるデザインにしたかった」。猫や鈴蘭台の地図がおしゃれにプリントされている。まさに「着る郷土愛」だ。

 2人はTシャツを目にするや「かわいい!」。「私たちも作ってみたい」と目を輝かせる歳内さん。宮崎さんも「自分たちで作った物を着てまちを歩くなんてすてき」と声を弾ませた。

 かわいい雑貨と高木さんの人柄に癒やされ、意気揚々と店を出た。(伊田雄馬)

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