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小高い山に沿う2本のパイプ…。あれは何?=神戸市北区山田町上谷上
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小高い山に沿う2本のパイプ…。あれは何?=神戸市北区山田町上谷上
日本最古の斜行エレベーターの「下」の乗り場=神戸市北区花山東町
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日本最古の斜行エレベーターの「下」の乗り場=神戸市北区花山東町
外の景色を望む窓も斜めになっている
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外の景色を望む窓も斜めになっている

 神戸電鉄有馬線の車窓からのどかな風景を眺めていると、山の斜面をはうように並ぶ銀色パイプが見えた。「あれは何?」。もしかして、某テレビ局のナニコレ珍百景にエントリーできそうな素材では! 「次はー、花山駅ー」。車内アナウンスが流れる。気になったら調べるのが記者のさが。途中下車し、近づいてみると、その正体は-。何と「日本初の○○」だった。(津田和納)

 神鉄花山駅(神戸市北区花山台)で下車すると、多くの人が南東方向に歩き出す。志染川に架かる橋を渡り切ると、「花山東団地」と記された看板が。どうやら、山の上には都市再生機構(UR)が管理するマンション群があるようだ。

 銀色のパイプのたもとにたどり着く。先についた住民女性が、ホールの壁に設置されたボタンを押す。近づくと、左右にエレベーター2基を発見した。

 「花山東グリーンエレベーター(愛称スカイレーター)」。説明には「URが屋外に設置した第1号-」とある。女性と一緒に乗り込むと、上下ではなく、斜めに動き出した。「え? 横向き?」と驚いていると、女性が「山の上まで歩くのしんどいから、斜行エレベーターがついてるねん」と教えてくれた。

 ボタンは「上」「下」の二つのみ。天井下にはつり棒が設置されており、「満員電車のようになれば、棒をつかんでバランスを取るのかしら」と思いを巡らせた。

 約40秒で「上」に到着。ロープウエーさながらの絶景(?)を楽しんだ。ちなみに、階段を上ってみると、私の足で2分半程度。息は切れ切れになった。

 設置者のUR西日本支社に取材すると、団地自体は1970年代後半に開発されたが、エレベーターは84年に設置されたという。全長約62メートルで、高低差は約27メートル。担当者によると、「われわれが誇る日本で初めての斜行エレベーターです」。

 インターネット上では、「乗り鉄」ならぬ、「乗り斜行エレベーター」と呼ばれる愛好家たちが、「スカイレーターは、近い将来の登録文化財候補ではないだろうか」とブログで絶賛しているのも見つけた。

 山に沿う銀色の2本パイプは実は、住民の生活を支える縁の下の力持ちで、日本最古の斜行エレベーターだった。

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