神戸

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関西初のeスポーツ観戦バー「バル・デ・ゴザール」の店内=北区有馬町
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関西初のeスポーツ観戦バー「バル・デ・ゴザール」の店内=北区有馬町
旅館や土産物店で販売されている温泉むすめのコラボ商品と楓花のパネル=北区有馬町
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旅館や土産物店で販売されている温泉むすめのコラボ商品と楓花のパネル=北区有馬町
台湾の温泉むすめ「尖石内湾」のパネルなどと並ぶ有馬温泉観光協会会長の金井啓修さん(右)ら(有馬温泉観光協会提供)
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台湾の温泉むすめ「尖石内湾」のパネルなどと並ぶ有馬温泉観光協会会長の金井啓修さん(右)ら(有馬温泉観光協会提供)

 「伝統」「格式」だけでは、街のにぎわいや躍動感はつくれない。日本三古泉の一つ、有馬温泉(神戸市北区)も例外ではない。伝統を守るために、変化し、先を見据える。有馬に芽生えつつある次なる手は「温泉×ゲーム」「温泉×アニメ」だ。(西竹唯太朗)

 夜のとばりが降りるころ、木目調で落ち着いた店内に客たちの歓声が響く。関西初のeスポーツ観戦バー「BAR DE GOZAR(バル・デ・ゴザール)」。2018年5月にオープンした。スクリーンには格闘技やサッカーなど、プロ選手らの対戦映像が流れ、観客は料理や酒を楽しみながら観戦する。

 仕掛け人は「陶泉御所坊」の専務金井庸泰さん(36)。「長時間座ったままの観客の疲労を有馬の湯が癒やします」と温泉とeスポーツの親和性を強調する。

 「ただ、狙いはもう一つあって…。若い働き手の確保です」

 若者が旅館で働き始めても、休みの日や仕事終わりに足を運ぶ娯楽施設がなく、すぐに辞めてしまうことが多いという。「スマホや携帯ゲームへの依存性が高い若者らを引きつけるには格好のコンテンツ。機材さえそろえば低コストで成り立つ」と話す。

 プロのゲーマーや旅館の職員らで「トレスコルヴォス有馬」と名付けたeスポーツのチームも結成。バル・デ・ゴザールを会場にサッカーゲームの大会も開いた。19年8月には、岩内温泉(北海道)で開催。20年には草津温泉(群馬県)での大会を予定する。

 「海外市場に比べ、日本はまだまだ遅れている」と金井さん。「全国の温泉地が連携し、『温泉=eスポーツ』の定着を図れば、国内外の多くのゲーマーやファンを引き寄せられるはず」と期待をのぞかせる。

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 海外から注目を集めるクールジャパンの一つ、アニメ。有馬では金泉をイメージした「輪花」と、銀泉の「楓花」の“萌えキャラ”姉妹がPRに一役買う。

 全国の温泉を舞台にしたアニメプロジェクト「温泉むすめ」で、東京の製作会社・エンバウンドが17年に、地域活性化につなげようとスタートさせた。

 各地の温泉に宿る神さま「温泉むすめ」たちが、東京の学校に通いながら「人々を沸かせ、癒やすこと」を目標にアイドル活動に励むという設定だ。これまで誕生したキャラは100人(体)を超える。

 プロジェクトの火付け役で有馬温泉の煎餅店「三ツ森」の常務弓削次郎さんは「土産物店や旅館にグッズやパネルを置いているほか、トークイベントなども実施。継続的にファンが訪れるようになった」と手応えを見せる。

 また、輪花・楓花は、草津(群馬県)や箱根(神奈川県)、登別(北海道)など有名どころの温泉むすめと一緒に9人グループ「SPRiNGS(スプリングス)」を組んでいる。

 さらに、有馬の声掛けで、台湾・新竹県の景勝地「内湾」に海外勢としては初のキャラ「尖石内湾」が誕生した。現地で開かれたお披露目会に輪花・楓花も参加した。

 湯のまちで始動する「eスポーツ」と「アニメ」。伝統にとけ込み、新たな有馬文化として成長していけるのか。今後の取り組みに注目が集まる。

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