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そごう神戸店として営業最終日を迎え、にぎわう地下の食品売り場=30日午後、神戸市中央区小野柄通8(撮影・辰巳直之)
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そごう神戸店として営業最終日を迎え、にぎわう地下の食品売り場=30日午後、神戸市中央区小野柄通8(撮影・辰巳直之)

 神戸・三宮のそごう神戸店が営業終了となった30日、別れを惜しむように多くの人が訪れた。震災時に働いていた人、よく待ち合わせに使っていた人、亡き義母と初めて訪れた場所だった人。それぞれの思い出を胸に、慣れ親しんだ店の雰囲気やロゴマークを心に刻んでいた。

 阪神・淡路大震災当時、そごう神戸店内の雑貨店で働いていたという北区の40代の女性は「当時は半壊した建物を見て、どうなるのかと不安になった。しばらく他店で働き、再建した姿を見たときは本当にうれしかった」と振り返り、「大変な時代も一緒に生き抜いた、そごうが無くなるのは本当に寂しい」と惜しんだ。

 地下の正面入り口前では、「SOGO」の文字をスマートフォンで撮影する姿が目立った。その一人、神戸市灘区の会社員女性(47)は、この店が義理の母との思い出の場所だという。「西宮出身で、神戸に嫁いで義母と初めて買い物に来たのがそごうだった。本当の娘のようにかわいがってもらい、よく一緒に訪れて洋服などを買ってもらった」と懐かしむ。「義母は今年の初めに突然の事故で亡くなった。今もここに来ると思い出す。本当に思い出がたくさん詰まった場所」と涙ぐんだ。

 仕事前に立ち寄った西区の看護師女性(60)もスマホでロゴを撮影。「娘や妹との待ち合わせ場所は、必ずロゴマークがあるこの場所だった」。子どもの頃は、家族と地元の西脇市から何度も訪れていたという。「庶民派な雰囲気でなじみ深い場所。名前が無くなるのは寂しい」とこぼしたが、「神戸の街が今後どんな風に変わるのか楽しみ」と期待を寄せた。

 須磨区の女性(78)は「家族との思い出がたくさん詰まった場所。今は『ありがとう』という気持ちでいっぱい」と話した。(中村有沙、川崎恵莉子)

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