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トンネル内を走る北神急行電鉄の車両を見学する参加者=北神急行電鉄谷上車庫
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トンネル内を走る北神急行電鉄の車両を見学する参加者=北神急行電鉄谷上車庫

 六甲山を貫く山岳トンネルを走る北神急行電鉄の車両や車庫を楽しむ「北神急行フェスティバル」が5日、神戸市北区山田町下谷上の同電鉄谷上車庫で開かれた。同電鉄は市営化が決まり、北神急行の名前がなくなる可能性があり、フェスも最後という。多くの家族連れらが訪れ、トンネル内を走る車両の見学や軌道検査などに使うカートの乗車体験を楽しんだ。(村上晃宏)

 同電鉄は1988年4月に開業し、新神戸-谷上間(約7・5キロ)を結ぶ。開業当時、私鉄では最も長かったトンネル(約7・3キロ)が特徴。神戸市は2020年の市営化を目指しており、会社としての北神急行電鉄はなくなるという。

 フェスは10月14日の「鉄道の日」に合わせて毎年開催。走行する車両を数メートル横で見学できる「トンネル探検」では、参加者が階段で地下に降り、トンネル内へ。「ゴォー」というごう音が大きくなるとともに、ヘッドライトが近づく。警笛を鳴らして時速約60キロで車両が通過すると、ひんやりとした強風が顔に当たった。

 見学者はカメラで車両の雄姿を収めたり、あまりの迫力に放心状態だったり。初めて参加した垂水区の小束山小学校1年の男児(7)は「ぶわっと風がきて音がすごかった。トンネルを走る車体は格好良い」と笑顔で話した。

 他にも、架線から電気を取り込むパンタグラフや直径86センチの車輪といった車両部品が展示された車庫内の見学、六甲山の湧き水を使った洗車体験もあった。運転台を再現した模型や、子どもサイズの制服の試着は、子どもたちの人気を呼んでいた。

 フェスには一眼レフカメラを持った鉄道ファンの姿も。大阪産業大4年で鉄道研究部に所属する男子学生(21)=大阪市=は社員とも交流がある。「アットホームな雰囲気が好き。市営化しても北神急行が築き上げた良さを引き継いでほしい」と話した。

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