台風19号で大きな被害を受けた長野県の小岩正貴副知事が28日、神戸市役所を訪れ、復旧活動に取り組む住民やボランティアらが使う「防災用保護めがね」の目録を久元喜造市長から受け取った。
神戸空港(中央区)に航空会社「フジドリームエアラインズ」が就航し、27日から神戸-松本線の運航が始まったことから、長田区出身の小岩副知事が表敬訪問した。
台風19号で長野市を流れる千曲川の堤防が決壊し、広範囲にわたって家屋などが浸水被害を受けた。小岩副知事によると、泥水に漬かった家財などの廃棄物を持って行く場所の確保が追い付いていないという。
堆積した土砂の撤去作業で、粉じんが目に入る恐れがあることから、神戸市は「防災用保護めがね」100個の寄贈を決めた。
久元市長から目録を受け取った小岩副知事は「神戸からの勇気が県民にも届く。被災はしたが、まだまだ長野は元気。ぜひ、神戸からも多くの人が観光に来てほしい」と話した。(村上晃宏)
