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キリンビバレッジが結成した、無糖紅茶の販促チームのメンバー=大阪市北区大深町4
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キリンビバレッジが結成した、無糖紅茶の販促チームのメンバー=大阪市北区大深町4
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 紅茶好きで知られるが、無糖タイプは好まない-。こんな兵庫県民の紅茶の消費傾向が、各種統計で明らかになった。要因には、主にミルクティーを愛飲する英国文化に親しみがあり、お気に入りを購入し続ける気質もあるとみられる。そうした傾向を覆そうと、無糖タイプを市場に投入する大手飲料メーカーは、兵庫での販売強化に力を入れる。11月1日は「紅茶の日」。

 総務省の家計調査によると、神戸市の1世帯当たりの紅茶の年間支出額は全国4位で、消費量も3位に入る。市場調査会社のインテージ(東京)がスーパーやコンビニなど全国4千店で行った調査に基づく推計販売額では、全飲料に占める紅茶の割合が全国平均の7・8%に対し、兵庫県は9・1%と1・3ポイント高い。

 県民の紅茶好きをうかがわせるデータだが、内訳を見ると別の側面が浮かび上がる。インテージの調べでは、無糖タイプの推計販売額は兵庫県が5・7%で、全国平均の9・5%を下回る。一方ミルクティーは51・9%と、全国を7ポイント上回るという。「紅茶は主にミルクティーで、無糖はあまり飲まない」のが兵庫県民の消費スタイルのようだ。

 その理由について、製造販売会社の神戸紅茶(神戸市東灘区)の執行役員で、紅茶鑑定士でもある米山欣志さん(48)は、世界に開かれた神戸港を挙げながら「ミルクと砂糖をたっぷり加える英国の紅茶文化に、早くからなじんできたからではないか」と分析する。

 関西を地盤とする同社は、ミルクティー専用の茶葉やティーバッグの販売が金額、数量とも全体の50%を超える。これに対し、関東のスーパーで砂糖入りを試飲販売すると「甘い」との声が聞かれ、「文化の違いを感じる」という。

 別の理由を挙げる人も。無糖タイプで最大手のキリンビバレッジ(東京)の名和雄志・神戸支社営業担当課長(33)は「兵庫県の人は新商品には案外飛びつかない」とみる。神戸紅茶の米山さんも「神戸の消費者は一度気に入ったものはずっと購入を続け、他の商品に浮気をしない傾向がある」と指摘する。

 「午後の紅茶」で知られるキリンビバレッジは今年1月、県内で無糖タイプの販売促進に乗り出した。神戸、大阪で勤務する営業担当者ら6人で販促チームを発足。紅茶に含まれるポリフェノールが口中をすっきりさせる点に着目し、脂っこい料理との相性の良さをPRする。

 甘食とも親和性があるといい、生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)と手を組み、同生協の名物商品「ハイカラメロンパン」との食べ合わせを来店者に提案。この結果、1~7月の無糖の売上高は県内で前年同期比16%増えたという。名和課長は「兵庫でも無糖を定着させて、最大手の意地を見せたい」と話す。(塩津あかね)

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