神戸

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フランスの田舎をイメージしたという「グランメール」=神戸市西区神出町紫合
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フランスの田舎をイメージしたという「グランメール」=神戸市西区神出町紫合
無農薬野菜を育てる女性農業グループ「ヘルシーママSUN」の西馬きむ子さん=神戸市西区神出町紫合
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無農薬野菜を育てる女性農業グループ「ヘルシーママSUN」の西馬きむ子さん=神戸市西区神出町紫合

 海と山に囲まれた港町・神戸。とはまったく異なる風景が広がる。見渡す限り、田んぼ、畑、田んぼ…。大げさではなく「まるでここは北海道?」と思ってしまう田園地帯の一角にフランス民家をイメージしたレンガ調の建物がある。有機農業体験施設「神出オーガニックコテージ グランメール」(神戸市西区神出町紫合)。同施設を拠点に、楽しく、もうかる農業を提案する女性農業グループ「ヘルシーママSUN」代表の西馬きむ子さん(73)に有機農業へのこだわりや女性の働き方、食育の大切さについて聞いた。(喜田美咲)

 -グランメールっておしゃれなネーミングです。

 「フランス語で『おばちゃん』という意味なの。この家は、都市部で暮らす人たちの実家みたいなもの。子どもから大人まで、まちの人がつながる農業を目指しています」

 -農業を仕事にする女性グループは珍しい。

 「農家に嫁いだ女性10人で1988年に発足しました。当時、女性は農作業の補助的な手伝いや、パートに出ることが多かった。女性も自立し、やりがいを感じられるようにと考え一念発起しました。同時に、農業の『きつい』『暗い』などのイメージを払拭したかったの。夫たちがつくる『神出有機栽培グループ』の無農薬野菜の魅力を、“お母さん”目線でまちの人に伝えることから始めました」

 -発足当時はまだ無農薬は注目されていなかったのでは。

 「虫がつきやすい無農薬栽培をしているのは変人だ、とまで言われていた時代。そんな時、百貨店から『農家が普段家で食べる無農薬野菜がほしい』と声を掛けられました。消費者の関心が、安心・安全な食に向き始めていると感じ、自分たちが目指す方向が間違っていないと確信しました」

 -どんな野菜を?

 「トマトやニンジン、ネギなど年間で数えると約100種類に上ります」

 -虫被害を最小限にとどめる秘けつは?

 「田んぼの筋ごとに別の野菜を植えるのも一つの方法です。虫によって食べる野菜の好みが違うので、同じものをかためて植えるよりは、被害が少ないかも」

 -施設に宿泊し、有機農業や農村暮らしを体験できるチャレンジもしていたと聞きました。

 「昨年まで続けていましたが、夫が亡くなったことやメンバーの高齢化もあり、現在は宿泊はやっていません。有機農業の基本や経営方法を学べる農業塾もあり、送り出した新規就農者もいます」

 -現在の活動は?

 「直売所での顔の見える販売▽約1万平方メートルの畑での栽培・収穫体験による就農支援▽ホテルの料理長を招いた、有機野菜の料理教室▽田んぼの真ん中で農具を使って行う運動会『農リンピック』-など、いろんなことに挑戦しています」

 -マンスリー読者にひと言。

 「大人も子どもも土に触れ、五感で自然を感じてほしい。農業のことで分からないことがあったら、誰でも聞きに来てね」

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