神戸

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教え子の務川慧悟さんと撮影した写真を手に、栄冠を喜ぶピアニスト高石香さん=神戸市垂水区
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教え子の務川慧悟さんと撮影した写真を手に、栄冠を喜ぶピアニスト高石香さん=神戸市垂水区
小学生の三浦謙司さんを指導した際のビデオを見ながら懐かしむ広中節子さん=神戸市垂水区
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小学生の三浦謙司さんを指導した際のビデオを見ながら懐かしむ広中節子さん=神戸市垂水区
小学生の三浦謙司さんを指導した際の楽譜を前に当時を懐かしむ広中節子さん=神戸市垂水区
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小学生の三浦謙司さんを指導した際の楽譜を前に当時を懐かしむ広中節子さん=神戸市垂水区
三浦謙司さん
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三浦謙司さん
務川慧悟さん
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務川慧悟さん

 11月にフランスで開かれた「ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール」で日本人初の1、2位独占を果たした三浦謙司さん(26)と務川慧悟さん(26)。2人には、神戸市垂水区でピアノの修業をした共通点がある。優勝した三浦さんは、同区の塩屋小学校時代に地元のピアノ講師、広中節子さんに師事。2位の務川さんは中3から高3まで、同区・塩屋を拠点に活躍するピアニスト高石香さんの指導を受けた。2人の恩師が伝えたのは、芸術性を重視することだった。(津谷治英)

 三浦さんは小5のときに父親の転勤で海外へ引っ越し、現在はドイツ・ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に在学している。

 広中さんは三浦さんの小学生時代に基礎を教えた。技術面に加え早くから良質の音に触れさせることに努めた。特に作曲家が音に込めた情感を読み取るように伝えたという。高校卒業後に一時帰国した際の公演で高いテクニックを披露する教え子に、「もっと心が伝わる音を」と直言。それが実を結んだ。三浦さんは「今の自分があるのは広中先生のおかげ」と話す。

 一方の務川さんは愛知県出身で、たまたま地元の音楽教室で教えていた高石さんと知り合い入門。その後、神戸に戻った高石さんの教室へ、4年間、ほぼ毎月2回、新幹線で通った。

 兵庫県立西宮高校出身の高石さんは東京芸術大、同大大学院を経てイタリアに留学。音楽の本場で感性の大切さを学んだ。その経験を教え子に伝授した。

 当時、務川さんは既に高い演奏技術を習得していたが、高石さんは弟子を練習後に海沿いや街中の散策に連れ出し、自然の美しさから芸術が生まれることを説いた。2010年には若手クラシック演奏家の登竜門「松方ホール音楽賞」への出場を勧め、最高位の音楽賞に導いた。

 その後、務川さんは東京芸術大を経てパリ国立高等音楽院に首席で合格。恩師と同じく海外研さんの道を選ぶ。「師に対して身構えてしまうタイプだが、高石先生はリラックスさせてくれ、気さくに接してくれた」と感謝する。

 実は、高石さんは三浦さんの小学校の先輩でもある。同じ塩屋ゆかりの2人が快挙を成し遂げたことを喜び、「山と海に囲まれた神戸の自然豊かな空気が2人の才能を育てた。2人の活躍は必然と思います」と胸を張った。

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