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仕上げや編集作業はパソコンで行う=神戸芸術工科大学
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仕上げや編集作業はパソコンで行う=神戸芸術工科大学
アニメーションコース3年の中元清滋さん(左)と山田哲平さん=神戸芸術工科大学
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アニメーションコース3年の中元清滋さん(左)と山田哲平さん=神戸芸術工科大学
実際に描いた絵コンテ=神戸芸術工科大学
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実際に描いた絵コンテ=神戸芸術工科大学

 「芸術大学」と言えば-。クリエーター、映画監督、アーティスト、デザイナーなどを目指す学生の学び舎。総じて言うなら、創造的ひらめきに秀でた人たちの大学、といったところか。ここ神戸市西区にも兵庫県内唯一の芸大がある。今年で開学30年を迎えた神戸芸術工科大学(西区学園西町8)。7学科の中から、昨今、クールジャパンの一つとして注目を集めるアニメを紹介したい。映像表現学科アニメーションコース3年生の中元清滋さん(21)=同県姫路市=と山田哲平さん(21)=同県尼崎市=に制作演習や授業の様子を聞いた。(川崎恵莉子)

 ■「描く」「物語る」「魅力的に動かす」

 同コースに在籍するのは1~4年生計約60人で、アニメーターなどを目指し、制作技術を一から学ぶ。

 案内されたのは、原画を描いたり、パソコンで動画を作ったりするアニメスタジオ。「描く」「物語る」「魅力的に動かす」という基本技術を身に付け、ストーリーテリングや演出法、構成力など、アニメに必要な力を総合的に修得する。

 業界最前線で活躍するクリエーターが教員として直接指導するのも同コースの特徴で、過去には「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインで知られる安彦良和さんも教壇に立った。現在、学科主任の本橋秀之さんは「名探偵コナン」「ルパン三世」などの原画や作画監督を務めた日本を代表するアニメーターだ。

 ■1秒間に10枚

 「アニメはこんなふうに作られているんだなあって。実際経験してみて大変さや苦労が分かる」

 子どものころからアニメ好きで、同コースの門をたたいた中元さんが制作演習について説明してくれた。

 授業はグループ制作が中心で、あらすじやデザイン、キャラクター設定を考える企画会議から始まる。

 演出を決定する基になるのが「絵コンテ」。紙に大まかなカメラワークや動きを描き、映像のイメージを膨らませる。動きのポイントとなる各カットを描く「原画」、動きを滑らかにするために絵を足していく「動画」を経て、パソコンで色を塗る仕上げや編集作業に取り掛かる。

 絵コンテから動画までは紙に手書きするなど、アナログ作業が中心。「1秒間に使用する絵は約10枚。3分のアニメを作るのに4カ月はかかる」と山田さんが口を開く。

 ■同志との学び

 同大では、主にキャラクターが登場する商業アニメを中心に学ぶといい、1年生は基本技術。2、3年生でグループ制作を学び、4年生になると、個人作品に挑戦する。山田さんは「少人数制のため、上級生との合同授業も多く、コミュニケーション能力が養われる」と話す。

 卒業後はアニメ制作会社に進む学生が多い中、中元さんは教職への道も模索する。一方、山田さんは「原画を担当するアニメーターになることが高校生の時からの夢。同じ志を持った学生と一緒に学べるのは刺激になる」と力を込めた。

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