神戸

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店の客が即興で弾き語り。1人で飲んでいた男性もハーモニカで華を添える=ミルキーサウンド
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店の客が即興で弾き語り。1人で飲んでいた男性もハーモニカで華を添える=ミルキーサウンド
店を経営する木下明弘さん(左)と妻の百合子さん=ミルキーサウンド
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店を経営する木下明弘さん(左)と妻の百合子さん=ミルキーサウンド
機材の設定を変え、音の響きを調整する木下さん=ミルキーサウンド
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機材の設定を変え、音の響きを調整する木下さん=ミルキーサウンド

 新開地(神戸市兵庫区)のレトロ商業ビル「ミナエンタウン」。スナックやカラオケ喫茶が目立つが、大小約10軒ものライブハウスが入る「音楽のビル」でもある。音楽好きたちが日夜、弾き語りやジャムセッションを楽しんでいる地下1階の「MILKY SOUND」を訪ねた。

 淡いブルーのドアをくぐると、バーカウンターとステージがあった。営業するのはマスター木下明弘さん(59)と妻百合子さんだ。

 明弘さんは大阪出身で、約15年前に新開地に引っ越してきた。ミナエンに出入りするようになったのは5年前。「子どもの頃から住んでいたら、ここに近づいていなかったと思います」と笑う。店は昨年5月、閉店したライブハウスを居抜きで借りて始めたという。

 「きっちりと音楽をやりたいんです。腕のあるプレーヤーを呼び、環境を整えることでお客に『来て良かった』と感じてほしい」

 そうしていると、スーツ姿で酒を楽しんでいた50代の男性がギターを抱え、ステージに上がった。明弘さんは音響機材のつまみをいじり、「ギター(の音)ください」、「ボーカルマイク上げます」と真剣な表情で響きを整えていく。

 「ほんの小さな出来事に~♪」

 歌い出したのは名曲『サボテンの花』。いつの間にか1人で飲んでいたはずの白髪の男性もハーモニカで参加し、美声と見事なハーモニーを見せる。

 店では週末に月2回ライブを開き、平日は誰でも飛び入り参加できる「オープンマイク」を実施する。入店料はなんと無料。「えぇ音楽を聴いて、気持ちよく飲んでもらいたい」。ミナエンの懐の深さを垣間見た。(伊田雄馬)

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