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神戸市兵庫区の近代化について語る吉原大志さん=みなとがわホール
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神戸市兵庫区の近代化について語る吉原大志さん=みなとがわホール
神戸市兵庫区の近代化について語る奥村弘さん=みなとがわホール
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神戸市兵庫区の近代化について語る奥村弘さん=みなとがわホール
昭和初期の兵庫の街並みを描いた吉田初三郎の鳥瞰図
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昭和初期の兵庫の街並みを描いた吉田初三郎の鳥瞰図

 神戸市兵庫区の歴史をひもとき、資料保存の重要性を考える講演会「近代兵庫の街の成り立ち」が22日、同区荒田町1のみなとがわホールで開かれた。兵庫県立歴史博物館学芸員の吉原大志さん(35)と、歴史資料ネットワーク代表で神戸大大学院教授の奥村弘さん(60)が資料を示しながら解説し、約300人が興味深そうに耳を傾けた。(村上晃宏)

 自治会などでつくる兵庫区民まちづくり会議と歴史資料ネット、兵庫区役所が主催した。

 吉原さんは、「大正の広重」と称された人気絵師・吉田初三郎の描いた神戸の鳥瞰図などから、兵庫区域が都市化する過程を紹介。近代化を象徴する土木事業として、湊川の付け替え▽兵庫運河▽烏原貯水池-を取り上げた。

 湊川の付け替え工事は、高さ約6メートルの天井川が地域を分断していたことを背景に、住民らが株主となって会社を設立。跡地を露店に貸し付けたことが、後の新開地の発展につながったと説明した。

 「兵庫区域に人が集まり、近代化した背景には住民の力があった」と吉原さん。「開港後の神戸の成長も支えた」と、地域の果たした重要性を力説した。

 奥村さんは、兵庫運河の成立時に一部住民の反対運動があったことを記す資料が、阪神・淡路大震災で倒壊した家から見つかった例を挙げ、資料を守る意義を強調。「震災復興の道のりを知るには、自治会活動などの身近な資料も、後世の役に立つ。阪神・淡路の記憶を歴史としてつなぐことが重要だ」と訴えた。

 兵庫運河や烏原貯水池をよくハイキングするという男性(77)=北区=は「住民の歴史に与えた重みがよく分かった」と話した。

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