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ケージを住宅地に置く橋本まさ子さん(左)ら。捕獲後に布をかぶせると、猫はおとなしくなるという=神戸市長田区野田町8
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ケージを住宅地に置く橋本まさ子さん(左)ら。捕獲後に布をかぶせると、猫はおとなしくなるという=神戸市長田区野田町8

 野良猫に不妊・去勢手術をしてから「地域猫」として放す「TNR(トラップ・ニューター・リターン)」活動を神戸市内で続ける団体がある。「神戸にゃん太の会」(同市須磨区)だ。5年間で関わった数は1500匹以上。繁殖を抑え、住民と共存できる環境づくりを目指して、同会のメンバーは町中をパトロールする。(杉山雅崇)

 猫は繁殖力が高く、2カ月の妊娠期間をへて4~8匹を出産。その2カ月後には再び妊娠が可能になる。1匹のメス猫から年間20匹以上の子猫が生まれる計算だ。環境省によると、年間約10万頭の野良猫が殺処分されており、そのほとんどは離乳前の子猫だという。

 TNRは、安全に捕獲(Trap)後、去勢(Neuter)し、元の場所に戻す(Return)ことにより、殺処分を減らそうという取り組みで、全国で広く行われている。

 「にゃん太の会」は、1996年から個人的に取り組みを始めた橋本まさ子さんが中心となり、2015年に結成。以後、約15人のメンバーで、週3回ほどのペースで、住民らの情報を基に市内各所で活動する。

 3月11日の午後、橋本さんらは同市長田区南部の住宅地に向かった。餌を入れたケージを路地に置き、ひたすら待つ。夜までの約5時間で、捕獲できたのは10匹。後日、手術のため動物病院へ連れて行った。

 橋本さんの懸念は、野良猫に餌を与えることへの理解が途上であることだ。「餌やりの人が厳しく非難されることもありますが、活動を理解をしてもらうことで、溝を埋めたい」。TNR活動も、猫が人慣れしていなければ、そもそも難しいという。

 「大事なのは『地域で猫を管理する』という気持ちを共有すること」と強調するが、まだ理解が広がっているとは言いがたい。手術費用などは寄付や廃品回収などで賄っている状況だ。

 「幸せな“猫生”を送れるよう、人間は責任を持たなければいけない」。命を守る活動は、これからも続く。

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