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一般の人の依頼に応じてCDを制作しているブラボーしろうさん=神戸市垂水区
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一般の人の依頼に応じてCDを制作しているブラボーしろうさん=神戸市垂水区

 5年間で約400人をCDデビューさせた腕利きプロデューサーをご存じだろうか。歌手のブラボーしろう(本名・原野史朗)さん(56)=神戸市垂水区。依頼者の思いを乗せた作曲やレコーディングを手がけ、生き方を変えた人もいる。「たかが音楽。でも人生を変えることがある」(小谷千穂)

 中学2年の時にギターに触れたブラボーさん。友人の影響で作曲を始め、自営業の傍ら、アマチュアでバンド活動を続けた。

 51歳で亡くなった父親と同じ年齢になった時、「まだまだ何にでも挑戦できる」と一転、歌手を志した。2015年に52歳でメジャーデビューし、これまでシングルとアルバムの計4枚をリリースしている。

 同時にアマチュアを対象にCDを制作するプロデュース業も始めた。通常CDを制作するには数十~数百万円かかるとされるが、「安価な値段で誰もがデビューできれば夢が広がる」と考え、5万円で請け負っている。

 相手が求めるイメージを聞き取り、作詞・作曲する。「結婚式で夫への思いを届けたい」「社員の団結力を上げたい」など依頼はさまざま。Jポップやジャズ、ロックやヒップホップとジャンルは幅広く、依頼者の気持ちになって創作する。デモ音源の完成後、依頼者は1週間ほど練習し、ブラボーさんのスタジオで録音。持ち込みの本人写真などでジャケットを仕上げる。

 「歌詞を書いたので曲を付けてほしい」と若い女性から依頼があった。電話の声のトーンが暗い。届いた歌詞には「今日もまた1日が始まる」「ひどく疲れた」「時が止まればいい」とあった。心配しつつ、曲を作り、CDが完成した。

 後に女性から「自殺をしようと思って、最後の記念に頼んだ」と打ち明けられた。「でも、踏ん切りが付いて人生が楽しくなってきました」とも。女性はその曲をステージで歌うようになり、その後結婚して子どもにも恵まれた。

 「仕事として始めたが、今は喜ばれるのがうれしい」とブラボーさん。歌手として、紅白出場の夢をあきらめていない。

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