神戸

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本社内の工房。職人が一つ一つ丁寧に手作りする=神戸市中央区北長狭通2
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本社内の工房。職人が一つ一つ丁寧に手作りする=神戸市中央区北長狭通2
80周年を喜ぶマキシンの渡邊百合社長(右)と娘の江美取締役=神戸市中央区北長狭通2
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80周年を喜ぶマキシンの渡邊百合社長(右)と娘の江美取締役=神戸市中央区北長狭通2

 神戸エレガンスを彩る高級婦人帽子や万博のアテンダント制帽などを手掛けてきた婦人帽子ブランド「マキシン」(神戸市中央区北長狭通2)が今年、創業80周年を迎えた。戦争や阪神・淡路大震災を乗り越え、ファッションの街・神戸の文化を担ってきた同店。素材と品質へのこだわりは創業時から変わらず、職人の手作業による「作品」ともいえる製品には全国から注文が絶えない。店の顔が、四半世紀以上社長を務める渡邊百合さんだ。(杉山雅崇)

 マキシンは、1940(昭和15)年2月、横浜の帽子店で修業した百合さんの義父・利武さんが創業。45年の空襲で店舗は全焼したが、戦後すぐに店を再建した。

 社名の「マキシン(maxim)」には、「最高の技術・素材で帽子を作り、最高のおもてなしを」との利武さんの思いが込められている。2代目の長男浩康さんが92年に急逝した後、妻の百合さんが社長を引き継いだ。

 自社工房などで製作する高品質の帽子は、高い評価を得ており、航空会社の客室乗務員や高級ホテルなど、全国の施設・企業の制帽に採用された。70年の大阪万博をはじめ、ミラノ万博(2015年)やアスタナ万博(カザフスタン、17年)でもアテンダントの制帽の製作を担った。

 阪神・淡路大震災では、本社ビルが半壊。百合さんは、従業員の安否確認や製造設備の修理に奔走した。航空会社から注文を受けていた帽子を、総掛かりで納期に間に合わせたことは、今も誇りだ。

 「家族4代にわたってご愛顧をいただいているお客さまもいる」と話す百合さん。「安価なファッションがあふれるが、いいものを求める気持ちはいつの時代も不変。次世代にマキシンの帽子をつなげたい」と話した。

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