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防災士資格取得試験の合格通知を手にする榊原道真さん=神戸市西区持子1
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防災士資格取得試験の合格通知を手にする榊原道真さん=神戸市西区持子1

 災害時に支援が必要な「要配慮者」への理解を広げようと活動する全盲の男性がこのほど、兵庫県のひょうご防災リーダー講座を修了し、防災士資格試験に合格した。県によると、全盲の人の防災士資格取得は県内で初めてという。男性は「防災・減災の基本的な知識を得られた上、人脈を広げることができた。今後の活動に生かしたい」と決意を新たにしている。(森本尚樹)

 神戸市西区ではり・きゅう・マッサージの治療室を営む榊原道真(みちまさ)さん(66)。1996年に進行性の難病、網膜色素変性症と診断され、2013年ごろに視力を失った。県内の視覚障害者らでつくる「眼の会」の代表を務め、さまざまな障害のある人が当事者の立場から、災害時にどのような支援を望むかを発信するワークショップなどを開いてきた。

 専門家を招いて話を聞くたびに、自身の勉強不足を痛感してきたという榊原さん。19年度の防災リーダー研修を申し込み、座学やグループ活動など、19年10月~20年2月、三木市の県広域防災センターで計12回の講座を受けた。研修を修了すると受験資格が得られる防災士試験にも代筆・代読で挑み、30問中24問以上に正解する合格基準をクリアした。

 教科書や練習問題をパソコンの読み上げ機能を活用し、覚え込んだ。研修と受験勉強を通して「自分たちで災害に備え、被害を軽くする『減災』という考え方が大事だ」と実感したという。

 自主防災組織の役員や通信会社の社員、看護師、市会議員など多様な人と知り合い、榊原さんは「要配慮の当事者と支援する側の交流の場をつくりたい」と意気込んでいる。

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