神戸市中央区の神戸どうぶつ王国で12日、アルパカの赤ちゃんの一般公開が始まった。3月に生まれた雄で、名前は「マーチ」。ふわふわの毛とあどけない表情で来園者の視線を集めている。
南米の高山地帯に分布するアルパカ。同園では以前から親子3頭を飼育しており、カピバラやハシビロコウなどと並んで人気という。
マーチは3月24日に神崎農村公園ヨーデルの森(神河町)で生まれた。母体の乳の出が悪かったため人工飼育で育てられたが、誕生時に6キロだった体重は12キロに増え、体長は70センチへと成長した。
他のアルパカと比べて、人懐こい性格で、カメラを向けられると近づいてきたり、人を目で追いかけたりする。家族で訪れた向洋小1年の女児(6)は「かわいいからまた見に来る」と笑顔だった。
同園は8日から、アジアに唯一分布し、絶滅危惧種に指定されているマレーバクの「ヨツバ」(雄、1歳)も公開。
体長約1・7メートル、体重約200キロと大型で、水浴びや木の枝を転がして遊ぶ姿が見られる。(谷川直生)
