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ポーカーを楽しむ学生たち=大阪市北区、IRカフェ(2020年3月18日)
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ポーカーを楽しむ学生たち=大阪市北区、IRカフェ(2020年3月18日)

 トランプゲームのポーカーが大学生ら若者を熱中させている。ここ数年でキャンパスを拠点にしたサークルが次々とでき、昨年は学生主催の大会が催された。東大生の世界大会初優勝やネットゲームの人気で浸透したとみられ、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の法案や誘致について国会でたびたび取り上げられたことも注目されるきっかけになった。依存症に警鐘を鳴らす声がある一方、プロとして収入を得る人も出てきた。日本でも将棋や囲碁のように揺るがない存在感を放つ日がくるかもしれない。(堀内達成)

 3月中旬、大阪市北区のアミューズメントカジノ「IRカフェ」で学生4人がテーブルを囲んだ。各自に配られたカード2枚をちらっと眺めるとしばし思案。勝負をするか、しないか。手持ちのチップがなくなるまで頭脳戦を展開した。

 「例えばヘッズアップ(1対1の勝負)で相手が何を持っているか分からない場合、自分の2枚がともにAなら勝率は約85%。そんな確率を考えながら勝負するんです」。解説したのは現在大阪市立大大学院理学研究科1年の福島涼さん(25)。この日のトーナメントで決勝に残った。

 普及を目指すNPO法人「日本ポーカー協会」(東京都)によると、若者の注目を浴び始めたのは2012年、当時東大生で現在はプロプレーヤーの木原直哉さんが「世界ポーカー選手権」で優勝したことが大きい。一般社団法人「日本ポーカー連盟」(同)は「今の大学生が高校生ぐらいの時、IRがニュースで盛んに取り上げられ、興味を持ったのでは」と予測する。

 ここ10年ほどで、東大や京大、名古屋大、慶応、関西大など名だたる大学に団体が誕生。神戸大では16年に創設され、約30人が所属する。

 19年夏には、学生が「全日本学生ポーカー選手権大会」を初主催。200人以上が参加し、現在神大工学部2年の藤井翔太さん(20)が競技歴3カ月で初代チャンピオンに輝いた。

 大阪府などIRの誘致に手を挙げる自治体もある。この春休みに5泊6日で韓国・ソウルを訪れ、カジノを初体験した藤井さんは旅行費の何倍も勝ち、プロになることが頭をよぎった。サークルに入った当初は「イメージが悪いかな」と活動を隠していたといい、「多くの人がカジノに触れ、ポーカーの魅力が広く伝われば」と願いを口にした。

■「ポーカースポット」神戸や西宮にも

 日本では「ポーカースポット」と呼ばれる店舗でポーカーを楽しむことができる。IRカフェのようなゲームセンターに相当する「アミューズメントカジノ」のほか、バーやレストランに併設した店もある。合法で、海外のカジノと違い、勝って多くのチップを得ても換金できない。

 ポーカースポットの魅力は、ゲームを進行するディーラーに直接ルールを教えてもらったり、客同士でコミュニケーションできたりすること。バカラやブラックジャックができる店もあり、数千円で楽しめる。兵庫県内には、神戸市中央区の「ファロ」や西宮市の「アーキー」がある。

 各団体や店舗などが開く大会にも参加できる。日本最大規模の「全日本ポーカー選手権」は2007年から毎年開かれ、参加費は無料。19年に大阪で開かれ、千人以上がエントリーした大会では、優勝者に世界ポーカー選手権への参加費(100万円相当)や旅行券40万円分などが贈られた。

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