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親しい仲だった留秀行警部補の追悼式で訓示する倉野署長=生田署
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親しい仲だった留秀行警部補の追悼式で訓示する倉野署長=生田署

 34年前、職務質問した男に刃物で刺されて殉職した兵庫県警生田署(神戸市中央区)の留(とめ)秀行警部補=当時(26)、2階級特進=の追悼式が14日、同署で開かれた。倉野喜朗署長(58)は当時、同じ直轄警ら隊に所属し、隣の席で勤務する留警部補は「兄のような存在だった」という。3月に32年ぶりに同署に着任し、「この経験を伝え、署員を守る義務と使命がある」と強い思いで式典に臨み、参加した署員と命の大切さを再確認した。(谷川直生)

 「行ってくるわ」。1986年7月14日未明、署で事件処理にあたる倉野署長にそう言うと、留警部補は同僚と巡回に出た。これが最後の言葉となった。

 三宮の繁華街では出店荒らしが頻発しており、留警部補は挙動不審な男を職務質問。逃走した男の後を追い、捕まえようとしたところ、男の隠し持っていた刃物で腹部を刺された。

 深い傷を負いながらも、さらに約20メートル追跡したが、同僚に「頼む」と言い残して意識を失い、帰らぬ人となった。

 倉野署長は「普通の人なら歩けるような傷ではなかったらしい。留さんは最後の最後まで警察官であり続けた」と先輩の死を悼む。

 追悼式は、新型コロナウイルスの感染防止のため、例年より参加者を制限して開催。倉野署長は若手署員ら約20人に「交番が狙われる事案もある。当たり前の日常を壊さないため、積み重ねを大事にしてほしい」と訓示した。

 男性巡査(21)は「同じ立場だと体が動かないと思う。警察官として留警部補の思いを引き継ぎたい」と話した。

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