神戸

  • 印刷
父が記した日中戦争の戦没者名簿を手にする中本包房さん=神戸市垂水区
拡大
父が記した日中戦争の戦没者名簿を手にする中本包房さん=神戸市垂水区
旧日本陸軍時代の中本亀一さん
拡大
旧日本陸軍時代の中本亀一さん

 日中戦争で旧日本陸軍の歩兵第40連隊(拠点・鳥取市)にいた故中本亀一(かめいち)さん(享年90)=兵庫県宍粟市出身=の遺品から、159人の戦没者をつづった名簿の巻物が見つかった。次男で理容店を営む包房(かねふさ)さん(78)=神戸市垂水区=が発見した。一人一人の命日や戦死場所などを記録。包房さんは「父の亡き戦友に対する思いを感じる」という。(井川朋宏)

 亀一さんは旧宍粟郡下三方村(現宍粟市一宮町)出身で、姫路市の紡績工場に勤務後、20代半ばで志願して入隊したという。日中戦争からいったん帰還し、太平洋戦争にも出兵。戦後は地元に戻って農業を営み、2002年に亡くなった。生前、戦争の経験を語ることはほとんどなかったそうだ。

 名簿の巻物は長さ約1・6メートルに及ぶ。鳥取県立博物館(鳥取市)によると、鳥取県史などから、第40連隊は日中戦争時、鳥取県や兵庫県の但馬・西播地域から徴兵され、4千人強で編成したとされる。1937年8月に鳥取県から中国・天津付近に上陸し、戦地を転々として南下。約1年7カ月で1400人以上が亡くなったという。

 亀一さんは同連隊第3中隊に所属。37年9月1日~39年4月19日に亡くなった隊員を丁寧な字でつづっている。命日を見ると、38年4月28日だけで85人が戦死したとみられる。

 包房さんは「父はしつけに厳格で、まっすぐな性格だった。戦没者を記録したのは、戦友の弔いをせなあかんという気持ちがあったのではないだろうか」と語った。

神戸の最新
もっと見る

天気(8月13日)

  • 33℃
  • 28℃
  • 30%

  • 34℃
  • 25℃
  • 30%

  • 34℃
  • 28℃
  • 20%

  • 35℃
  • 27℃
  • 40%

お知らせ