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「生きがいだったボクシングに恩返しがしたい」と、指導に熱を込める寺田允さん(右)=神戸市中央区熊内町5
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「生きがいだったボクシングに恩返しがしたい」と、指導に熱を込める寺田允さん(右)=神戸市中央区熊内町5

 急性硬膜下血腫でリングを降りることを余儀なくされた元プロボクサー寺田允(まさし)さん(36)=神戸市兵庫区=が、ボクシングトレーニングと食事指導を組み合わせたレッスン教室を始めた。栄養士の資格を持ち、「将来は自分のジムを構えたい」という寺田さんの、夢に向けての第一歩だ。(森下陽介)

 寺田さんは、高校1年の時、“浪速のジョー”辰吉丈一郎選手に憧れてボクシングを始めた。幼い頃から母親と2人暮らし。阪神・淡路大震災で仕事を失って苦労する姿に「強くなって、家を買ってあげたい」とプロを目指し、20歳でデビューした。

 A級ライセンスを取得し、スーパーフェザー級やライト級で活躍。ランキング入りを目指して試合を重ねていたが、2012年5月、最終ラウンドで強打を浴びて意識を失い、搬送された。診断は、頭蓋内で出血する「急性硬膜下血腫」。ライセンスを失った。

 ボクシング一筋だっただけに、何も手につかないほど落ち込んだ。長い入院と苦しいリハビリ生活。毎日のように見舞いに訪れる母親が心の支えだった。病院の食事から栄養学に関心を持ち、「退院したら手料理を振る舞う」ことが目標となった。

 栄養士の専門学校に在学中、腎臓がんを患っていた母親は亡くなったが、決意は曲げなかった。栄養士の資格を取ると、ずっと応援してくれた母親のためにも、「もう一度ボクシングに関わりたい」という思いが募った。トレーナーとして出身ジムを手伝う一方、経験や知識を広く生かしたいと一般向けの教室を始めることにした。

 「勝ち負けだけじゃなく、一人でも多くの人にボクシングの魅力が伝われば」と寺田さん。「指導者として経験を積んで、後進を育てたい」と意気込む。

 教室「B・F・T」は、金曜午後9~10時と日曜午前11時~正午、レンタルジム「Y・K・LAND」(神戸市中央区熊内町5)で開講。1回千円。要予約。

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