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海洋ごみ問題の解決を目指して絵本を作った南大樹さん=神戸市内
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海洋ごみ問題の解決を目指して絵本を作った南大樹さん=神戸市内

 プラスチックなど海洋を汚すごみの問題解決を目指し、神戸大学2年の南大樹さん(19)=神戸市東灘区=らが、ごみの生態系への影響などをテーマにした絵本を作った。会員制交流サイト(SNS)を通じて集まった大学生約100人が協力。来春から国内外の子どもたちへ届けるため、クラウドファンディング(CF)で資金も募っている。脚本を担った南さんは「絵本を通じ、ごみ問題を身近に感じてもらいたい」と期待する。(坂井萌香)

 南さんは父親の仕事の関係で小学3年から4年間、インドで暮らした。市街地はごみであふれ、「普通に歩けない」状況にショックを受けたことを機に、ごみ問題に関心を持った。

 神戸大国際人間科学部(休学中)に入学後、アジアやアフリカを訪れた。昨年夏、ネパールやパキスタンで一緒にスポーツを楽しんだ子どもたちに「ごみを拾おう」と提案したが、協力してくれたのはごく少数。多くは「ごみを集めてお金を稼いでる人がいる。その人のためだ」と拒んだ。笑う子どももいた。日本との意識の差を実感した。

 ごみ問題を広く伝える方法は何かと悩んでいたところ、ネパールの子どもが絵本を教材に文字を学ぶ様子を見かけた。「絵本なら心に訴えられるのでは」と制作を決めた。昨年11月、絵本の題から「つなげビニーのゆめ」と名付け、プロジェクトをスタート。SNSで思いを発信すると、イラストなどを引き受けてくれる学生が続々と集まった。約100人で分業し、今年8月に原本が完成した。

 主人公はごみ袋の「ビニー」。あるとき、海に捨てられたビニーをクジラが食べて死んでしまう。その後、ビニーはリサイクルされてごみ箱に生まれ変わり、美しくなった海を見届ける-という物語。巻末に、親子で理解を深められるよう、環境の悪化が地球にどんな影響を与えるのかをイラストで示した特集も盛り込んだ。

 南さんは「未来を担う子どもに、一つのポイ捨てが海の生き物に与える影響を想像してほしかった。意識を変えるきっかけになれば」と話す。

 CFでの目標は国内で1万冊売ること。その資金で海外に最大2万冊を届けられる。11月5日まで。「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)、つなげビニーのゆめ」で検索。

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