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寄贈した絵画の前で城友美子センター長(左)から感謝状を受ける画家池内悦子さん=神戸市長田区二葉町5
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寄贈した絵画の前で城友美子センター長(左)から感謝状を受ける画家池内悦子さん=神戸市長田区二葉町5

 兵庫県や神戸市の関係機関が入る新長田合同庁舎(同市長田区二葉町5)の移転完了から1年となるのを機に、阪神・淡路大震災で被災した地元の画家池内悦子さん(74)が、震災からの力強い復興などをモチーフにした絵画を県に寄贈した。同庁舎で2日、県知事感謝状の贈呈式があり、池内さんは「身近な場所で飾ってもらえるのは大変光栄」などと話した。(安福直剛)

 同庁舎は昨年6月に完成し、同9月に移転が完了した。県などが1周年記念イベントを企画していたところ、池内さんから絵画寄贈の申し出があり、催しに合わせて庁舎7階に飾ることにした。

 池内さんは震災で自宅が全壊し、母の岩井きよ子さんは腰の骨を折る重傷を負った。画材をなくし、きよ子さんの介護もあって絵を描く余裕がない状態が続いた。そんな中、1997年にきよ子さんが他界した。

 しばらく悲しみに沈んだが、その後「絵を描きたいという意欲が体の底から湧いてきた」という池内さん。和紙に墨で描くというスタイルで各地の展覧会で入賞し、個展も開くなど創作意欲は衰えていない。

 寄贈した絵画のタイトルは「種子とぶ」(縦97センチ、横162センチ)。野草や貝殻などさりげない造形物を描きながら、植物が新たな命を吹き込んだ種を飛ばし、生命力あふれる世界を築こうとする様子を力強く表現している。

 式では、県神戸県民センターの城友美子センター長が「絵画に込められた祈りを実現させるため、地域活性化に向けて職員一同頑張りたい」と話し、賞状や花束を贈呈。池内さんは「多くの人に見てほしい。絵はこれからもどんどん描いていく」と意欲をみせた。

 絵画は今後も飾られ、誰でも見ることができる。

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