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教員間暴力が発覚した東須磨小学校=神戸市須磨区
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教員間暴力が発覚した東須磨小学校=神戸市須磨区

 「嫌なことをされても『やめて』ときつく言えなかった。自分の居場所がなくなると思って。だけど、それは優しさじゃない」

 「つらいけど、つらくないそぶりをしていた。誰かに気付いてほしかった」

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で被害に遭った男性教諭(26)に今春インタビューした。その際、多く語られたのは反省の言葉だった。心身ともに深く傷つけられたにも関わらず、だ。

 先輩教諭らによる悪質なハラスメントで長期休養を強いられた。教壇に立てない悔しさは察するに余りある。加害者への感情が多少なりとも出るのかと思いきや、弱い自分を冷静に見つめる姿に驚いた。

 男性教諭がこうも語った。

 「漠然と言った一言で、すごく傷つくこともある。子どもたちの小さな異変に真っ先に気付きたい」

 「つらければ相談し、いじめを見れば声を上げられる強い子になってほしい」

 誰かを責めず、経験を教え子の成長に生かすことに集中しようとする姿勢が、今も印象に残っている。

 この問題が明らかになって1年。男性教諭は復職している。折しも新型コロナウイルス禍。感染者への差別・偏見や、経済的な弱者切り捨ても懸念される。そんな厳しい社会を生きる子どもたちに、優しさを広げてほしい。失意を経た若き教員だからこそできると思う。(佐藤健介)

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