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労働問題のパンフレット完成に向け、意見を交わす高校生、大学院生、弁護士ら=神戸市中央区
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労働問題のパンフレット完成に向け、意見を交わす高校生、大学院生、弁護士ら=神戸市中央区
作成を提案した高校生の堂裏唯七さん
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作成を提案した高校生の堂裏唯七さん

 高校生の呼び掛けに弁護士や社会保険労務士が応え、若者らが携行できる「労働問題のパンフレット」を作成している。パワハラや長時間労働、解雇など雇用トラブルに直面したときに役立つ内容。12月発行を目指し、クラウドファンディングで支援を求めている。(中部 剛)

 発案したのは、神戸大付属中等教育学校6年(高校3年)の堂裏唯七(どううらゆいな)さん(17)=兵庫県西宮市。昨年、英語によるディベート(議論)に取り組み、「日本は残業を含めた週当たりの最長平均労働時間をEU並みの48時間に制限すべきである。是か非か」という課題に向き合ったのが、関心を持つきっかけだった。

 弁護士事務所を訪ね、労働問題に詳しい今西雄介弁護士にブラックバイトや働き方改革について教わり、夫を亡くした過労死遺族からも話を聞いた。「誰にでも起こり得る問題。身近に危険が潜んでいることを知り、鳥肌がたった」と堂裏さん。その後、今西弁護士らに実用的なパンフレット作成を提案した。

 弁護士のほか、法科大学院生、社会保険労務士ら計8人で委員会を結成。今年1月から作業に入った。これまでに14回の会議を重ね、堂裏さんや法科大学院生らが中心になって執筆し、今西弁護士と相原健吾弁護士が監修している。

 普段から持ち歩けるよう手帳くらいのコンパクトなサイズにする予定で、(1)会社に入る前(2)会社に入ってから(3)会社を辞めるとき-の3種類を作り、労働者が直面する問題を解説。例えば、「入社前」編は、ブラック企業の見極め方のほか、契約書の有無、休憩時間、サービス残業など会社に入る前に知っておくべき知識全般を盛り込んでいる。

 かわいらしいイラストをふんだんに挿入し、親しみやすいデザインにする。堂裏さんは「働き始める前の高校生や大学生が持ってほしい。トラブルに遭ってしまったらパンフレットを読み返して、お守りのような存在として活用してほしい」と話す。

 完成すれば、過労死防止の啓発活動に役立てる。ネット上でも公開し、誰でも入手できるようにする。クラウドファンディングで100万円を目標に資金を募っている。https://camp-fire.jp/projects/view/317056

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