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作家の制作秘話を紹介しようと、QRコードからの動画公開を企画した流泉書房の大橋崇博さん=神戸市垂水区陸ノ町
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作家の制作秘話を紹介しようと、QRコードからの動画公開を企画した流泉書房の大橋崇博さん=神戸市垂水区陸ノ町

 新型コロナ禍で店舗運営に苦労するまちの書店が、地域交流を意識したユニークな取り組みを始めた。創業67年の「流泉書房」(神戸市垂水区陸ノ町)。地元在住作家の制作秘話を動画で公開したり、本の配送を兼ねて地元商店街の商品を宅配したり…。人とのつながりを大切にしながら、苦境を乗り切ろうと奮闘している。(辰巳直之)

 同書房は1953年、神戸・三宮で開業。その後、市営地下鉄名谷駅前などで営業し、2018年12月、垂水センター街にある現店舗に移転した。

 以前から、地元との交流を積極的に図ってきた。子どもによる絵本の読み聞かせや、月1回の読書会などを企画。ウイルス感染拡大の影響で各種イベントは軒並み中止となったが、社長の大橋崇博さん(40)は「人と人の輪を大切にするのが店のモットー。こんな時こそ、交流を大事にする」とくじけなかった。

 開催中の自然写真家大竹英洋さんの展覧会(11月3日まで)では、制作秘話を動画で公開しようと考え、写真や著作のそばにQRコードを貼付。スマートフォンで読み取ると、作家本人が撮影の思い出を話す動画を視聴できる仕掛けだ。書籍購入者には、別の動画も紹介。大橋さんは「コロナがなければ、トークショーを開催したかった。少しでも作家の人柄や制作の思いを伝えたくて」と語る。

 また、外出を控える人が増える中、独自のデリバリーサービスを考案。今年5月からスタッフが本の配達のついでに、同じ商店街の「陸(くが)ノマル井(い)パン」の商品を区内限定で届けている。売り上げ減に悩む店同士で助け合う意味もあり、喫茶店の弁当を宅配した時期もあったという。

 大橋さんは「うちのような店舗は、普通に本を並べるだけでは大きな本屋に勝てない。コミュニティーを大切にし、地元とともに歩んでいきたい」と意気込む。

 午前9時~午後7時(日曜午前11時~午後5時)。同書房TEL078・705・0911

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