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避難所で外国人が意思疎通に使える「多言語指さしボード」=神戸市中央区脇浜海岸通1
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避難所で外国人が意思疎通に使える「多言語指さしボード」=神戸市中央区脇浜海岸通1

 兵庫県国際交流協会(神戸市中央区)は、日本語に不慣れな外国人が災害時の避難所で意思疎通に使える「多言語指さしボード」を作った。生活上の困り事や体調、宗教上の理由に基づく食事制限など、暮らしの多様性を維持する上で必要な内容を13言語で表現。避難所に特化した多言語コミュニケーションツールは珍しく、同協会は「全国で活用してほしい」と話す。(金 旻革)

 被災した外国人が直面する情報格差は、1995年の阪神・淡路大震災で顕在化した。その後、自治体の相談窓口の多言語化は進んだものの、避難所での支援には依然、課題が残る。

 そうした状況を背景に、同協会は自治体国際化協会(東京)の支援を受け、昨年から指さしボードの開発に着手。人と防災未来センター(同市中央区)の研究員や外国人コミュニティー団体などの協力も得て、今年10月に完成させた。

 対応言語は、英語▽中国語(簡体字・繁体字)▽韓国語▽タガログ語▽ポルトガル語▽スペイン語▽フランス語▽ロシア語▽ベトナム語▽タイ語▽ミャンマー語▽インドネシア語▽ネパール語。避難所の運営者と被災した外国人が、生活する上で不可欠な情報をやり取りできるよう意識した。

 ボードは3種類。一つ目は日本語の理解度や使用言語を尋ねるのに使う。二つ目は、避難所スタッフが自己紹介したり、運営の手伝いが可能かどうかを聞いたりできる項目を用意。翻訳アプリをダウンロードできるQRコードも添えた。

 三つ目は、被災外国人の意思表示を重視した。「食べられない物がある」「病気を持っている」「妊娠している」などの注意点や、「お祈りがしたい」といった宗教上欠かせない要望も項目化。水やおむつなど必要な物品を伝えるリストもあり、イスラム教の戒律に従って処理された「ハラル食品」などをきめ細かく盛り込んだ。

 県国際交流協会の担当者は「多くの外国人と共生していることを意識し、災害時の助け合いに生かしてほしい」。同協会のホームページから無料でダウンロードできる。

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