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神戸市立博物館で公開中の重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」=神戸市中央区京町(撮影・中西幸大)
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神戸市立博物館で公開中の重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」=神戸市中央区京町(撮影・中西幸大)

 16世紀半ば、日本にキリスト教を伝えた宣教師の肖像画で、教科書でも有名な「聖フランシスコ・ザビエル像」(重要文化財)の公開が3日、所蔵する神戸市立博物館(同市中央区)で始まった。今年は本作品が1920(大正9)年秋、現在の大阪府茨木市の旧家で発見されてからちょうど100年に当たる。(堀井正純)

 ザビエルはイエズス会の創設会員。1549年に来日後2年余り、九州、近畿など各地で伝道した。「アジアで布教し、日本だけでなく、世界的にも極めて有名」と塚原晃・同館学芸員は説明する。

 肖像画は縦61センチ、横48.7センチ。ザビエルが十字架のキリストを見上げ、胸の前で手を交差させて祈る姿を描く。燃える心臓を手にし、神の愛に圧倒されて叫んだ「主よ、十分です」との言葉がラテン語で記してある。西洋画の技法を学んだ日本人絵師が手掛け、江戸初期に制作された礼拝用の聖画と推測されている。

 当時のキリスト教の聖画は、幕府の禁教によって大半が没収、破壊されたが、本作品は「隠れキリシタンの里」として知られる茨木・千提寺(せんだいじ)の集落の民家で奇跡的に守り伝えられた。発見後、昭和前期に、神戸の南蛮美術コレクター池長孟(はじめ)が購入し、戦後、神戸市に譲り渡した。

 塚原学芸員は「ザビエルの日本製の肖像画はほかに現存例がなく、貴重。発見100年の機会、実物を間近で見てもらえれば」。親子で訪れた男性は「歴史の教科書に載っていたザビエル像の顔に落書きしたのを覚えている」と懐かしんだ。

 展示は23日まで。最終日を除く月曜休館。一般300円、大学生150円、高校生以下無料。同館TEL078・391・0035

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