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 〈♪朝雲(あさぐも)あがれり 光のうずに 伸びゆくいらかの 虹こそかかれ〉。そんな歌い出しの「神戸市歌」を、皆さんはご存じだろうか。戦災復興を願い、1951(昭和26)年に歌詞を公募して作られ、市の公式サイトでは「市民に親しまれてきた」と説明している。しかし、最近の市民アンケートによると、認知度はわずか6・9%。実際に歌えるのは、3%に満たなかった。市民にとって、知られざる存在の神戸市歌とは-。(初鹿野俊)

 神戸市には、市制50周年事業として38年に公募・制定された市歌があり、現在の市歌は2代目にあたる。

 51年5月の「市政だより」によると、市は「国際港都神戸にふさわしく、雄大にして建設的な格調をもつたもので、自由で健康な市民の歌」を目指し、歌詞を募集。詩人の富田砕花(さいか)や竹中郁らが審査員を務め、入選者には副賞5万円を贈るとしている。

 北は北海道から南は鹿児島まで全国より千以上の応募があり、選ばれたのは、東京都の木村靖弘の作品。曲は、「海ゆかば」などで知られ、戦後は校歌や自治体歌を多数手掛けた作曲家信時潔(のぶとききよし)に依頼された。

 市によると、神戸まつりの前身の「みなとの祭」で披露され、市の行事などで歌い継がれてきたという。ただ、タイトルは市歌だが、条例や告示で公的に位置付けられてはいない。小中学校で教えられることもなかったようで、33歳になる神戸っ子の記者にも歌った記憶はない。

 「市民に親しまれてきた」とは言いがたい状況が、やり玉に挙げられたのは2009年の市会決算特別委員会。市議に発信強化を求められ、市は始業前の庁舎や市営地下鉄の駅で流すようになり、成人式でも演奏されるようになった。

 それから10年余り。今年、市民から「時代に合った市歌にしては」との声が寄せられたことなどを受け、市は9月末~10月中旬に認知度調査を実施。市政への意見を求める「ネットモニター制度」の登録者にアンケートしたところ、3243人の回答が得られた。

 結果は、「よく知っている」が57人(1・8%)、「何となく知っている」が167人(5・1%)。そのうち「歌える」としたのは19人、「少しは歌える」も67人にすぎず、回答者全体では2・7%という低い数字にとどまった。

 市広聴課は「市政に関心の高いネットモニターでこの数字ということは、一般にはどれだけ知られていないのか…」と困惑顔。これといった打開策がないのが現状だ。

 市歌の歌詞や譜面は、市公式サイト内に掲載。合唱の動画も視聴できる。

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