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司法制度の問題点について話す映画監督の周防正行さん=神戸市北区鈴蘭台西町1
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司法制度の問題点について話す映画監督の周防正行さん=神戸市北区鈴蘭台西町1

 憲法について考え、理解を深める「第15回北区9条のつどい」が22日、兵庫県神戸市北区鈴蘭台西町1のすずらんホールで開かれた。映画監督の周防正行さんが「裁判所は人権を守る最後の砦か?」と題して講演。刑事裁判や再審についての問題点を指摘し、市民ら約220人が聞き入った。(太中麻美)

 つどいは、同区の六つの「9条の会」が毎年開く。周防さんは、痴漢のえん罪事件を題材に、日本の刑事裁判の問題を描いた映画「それでもボクはやってない」(2007年)を製作。刑事司法改革に関する法制審議会の特別部会で委員を務めた。

 周防さんは日本の刑事裁判の問題点として、供述を得るために長期間拘束する人質司法や、証拠開示の不十分さ、取り調べ段階で作った調書を重んじる調書裁判の三つを列挙。取り調べの可視化などの制度改革について「部分的に進んだが、道半ばだ」と評した。

 また「再審法改正をめざす市民の会」の共同代表を務める立場から「えん罪は憲法が保障する人権を国家が侵害するもの」とし、再審制度の課題も強調。今年3月、再審無罪が確定した湖東記念病院事件は有罪確定から13年が経っていたことに触れ、「再審請求審では審理方法のルールが確立されていない。手続きの整備とともに、全ての証拠の開示と検察官の不服申し立ての禁止を定めるべきだ」と主張した。

 最後に「被告人が無実かどうかは真犯人と被害者しか知り得ないが、どう裁かれたかは記録される。裁判を振り返って検証することで、刑事司法制度を改革し続ける必要がある」と結んだ。

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