気持ち悪い、でも何だかかわいい-。不思議な魅力で人を引きつける生き物たちを集めた「キモかわ展」が、須磨海浜水族園(神戸市須磨区若宮町1)で開かれている。12月6日まで。
淡水魚を担当する田中美咲飼育員(24)が、園内の約200種類からとびきりの5種類を選んだ。展示と合わせ、田中さんが感じた気持ち悪い「きもポイント」と、かわいい「かわポイント」もそれぞれ紹介している。
トノサマガエルは、きもポイントに「ぬめった質感」や「めっちゃジャンプする脚力」を、かわポイントに「つぶらな瞳」「丸い鼓膜」を挙げる。
アフリカに分布する魚・ロングノーズエレファントは「正面の顔つき」「長く伸びた吻(ふん)(口先)」をきもポイントに認定する一方、「おちょぼ口」「シャープな体形」を褒めている。
展示も、水槽内にハートや花の装飾を散らしたり、目玉模様を岩に貼り付けたりと、それぞれにふさわしい“特注ステージ”を用意した。
田中さんは「あくまで飼育員の主観なので、人によって感じ方は違うかも。いろんな見方で、生き物の魅力を感じてほしい」と話している。
入館料1300円(15~17歳800円、小中学生500円)。同館TEL078・731・7301
(小谷千穂)
