神戸ワイン“特別”白2種 「皮醸し」「無濾過」21日発売
2020/12/20 05:30
神戸ワイナリーから発売される2種の新商品=神戸市役所
神戸ワイナリー(神戸市西区押部谷町高和)を運営する「神戸みのりの公社」が、従来の製造工程を変更した変わり種の白ワインを発売する。通常は取り除く皮や種ごと発酵させた「皮醸(かも)し」と、ろ過せずにボトル詰めした「無濾過(むろか)」の2種。「健康志向の高まりなどを受けて開発した」といい、いずれも数量限定で21日から販売する。
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通常の白ワインではブドウに圧力を掛け、搾った果汁だけを発酵させるが、「皮醸し」は赤ワイン同様、砕いた果実を皮や種ごと発酵槽に入れた。製造課の女性(27)は「苦みや酸味、渋みなどの複雑味が増し、スパイシーな料理や肉に合う」と話す。
「無濾過」はボトル詰めの際、フィルターによるろ過を行わず、微細物を残すことでブドウ本来の味わいを残した。グラスに注ぐとかすかに濁り、舌に残る厚みのある辛口。製造課の女性は「当社の他製品とは全く違う味。素材の味を生かした和食と相性がいい」とアピールする。
いずれも1本2640円。「皮醸し」(720ミリリットル入り)は限定300本、「無濾過」(750ミリリットル入り)は限定500本。予約は同社のオンラインショップで受け付けており、ワイナリー内の店舗では21日に発売する。問い合わせは同社TEL078・991・3911
(伊田雄馬)