コロナ休校の御影高が再開 地元駅に応援メッセージ
2020/12/22 05:30
阪神御影駅に掲示された、御影高生への励ましのメッセージ=神戸市東灘区御影本町4
教職員ら13人が新型コロナウイルスに感染した兵庫県立御影高校(神戸市東灘区御影石町4)が21日、2週間ぶりに休校から再開した。近くの阪神御影駅はメッセージボードを改札付近に設置し、「笑顔を忘れず、県御(けんみ)魂を見せましょう」と生徒らにエールを送った。
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同校は、濃厚接触者を含む計28人の教職員が療養や自宅待機となり、今月7日から臨時休校。不安を抱える生徒らを励まそうと、同駅の澤昌弘駅長(55)が発案した。
登校時間を迎えた駅では「久しぶり」と友人と抱き合う生徒の姿も。ボードに目を留めた1年の生徒(16)は「感染者が出た学校としてどう見られているか不安だったので、勇気をもらった」と、心遣いに感謝していた。
「いつもの笑顔が戻ってきてくれてうれしい」と澤駅長。学校を通じて、メッセージ入りのクリアファイルも全校生徒に贈った。
同校は休校中、飛沫(ひまつ)を防ぐパーティションを職員室に設置するなどの再発防止策を実施。中谷安宏校長(59)は「地域の人の応援に応えられるよう学校も頑張りたい」と話した。(斉藤絵美)