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「次の目標は1500本」。にっこり笑う河本陽向君=神戸市垂水区星が丘3
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「次の目標は1500本」。にっこり笑う河本陽向君=神戸市垂水区星が丘3
千本目の包丁を研ぎ終えるとくす玉が割られ、河本陽向君をたたえた=神戸市垂水区星が丘3
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千本目の包丁を研ぎ終えるとくす玉が割られ、河本陽向君をたたえた=神戸市垂水区星が丘3

 無償で包丁を研ぎ続ける塩屋北小学校6年の河本陽向(かわもとひなた)君(12)=神戸市垂水区=が、当初掲げた100本の目標を大幅に上回り、約10カ月で千本の包丁を仕上げた。陽向君は「『ありがとう』の言葉をたくさんもらえてうれしい」と満面の笑み。次は1500本を目指す。(森下陽介)

 2019年、長野県に山村留学し、職人から包丁研ぎの技術を学んだ。20年3月、神戸に戻ると身に付けた技術を生かしたいと思うようになり、会員制交流サイト(SNS)を活用し刃物研磨のボランティアを始めた。

 元研ぎ職人、武田昇さん(79)=同区=と知り合い、職人技の奥深さにのめり込んだ。武田さんは「京の台所」とも称される錦市場(京都市)で48年間、研ぎ続けた大ベテラン。陽向君の取り組みを知り、以来、技術や心構えの指導を続ける。

 陽向君から師匠と呼ばれる武田さんは「何事にも一生懸命に打ち込める子。包丁に限らず興味のあることに、積極的に挑戦していってほしい」と願う。

 小学生職人の話題は、SNSや口コミで拡大。全国各地から依頼があり、多い日で1日約40本も研ぎ続けた。記念の千本目は29日、高齢者支援施設「星が丘ホーム」(垂水区)で達成した。昨年4月から毎月、施設関係者の包丁を研ぎ続けた縁があり、千本目は同施設で迎えたいと考えていた。

 陽向君は、高齢者やスタッフら約20人が見守る中、包丁を次々と研ぎ、新聞紙を縦に切って切れ味を確認。「包丁が砥石(といし)に触れる音や感触を頼りに研いでいます」と職人かたぎな一面をのぞかせた。

 4月からは地元の中学校に進学。これからも包丁研ぎを続けるといい、陽向君は「もっと上達したいし、刃物について詳しくなりたい」と意気込んだ。

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