コロナ予防最前線のメッセージ動画に反響 神戸の女性医師ら3人が対策呼びかけ

2021/01/27 05:30

「マスクを外すときは2メートルの距離を」と呼び掛ける市健康局の山崎初美担当部長

 新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊を防ごうと、神戸市立医療センター中央市民病院(中央区港島南町2)や市保健所で現場を統括する立場の女性3人がそれぞれ、動画メッセージで市民に命を守るための感染防止対策を呼び掛けている。22日の公開から再生回数は早くも計4万回を突破しており、広く反響を呼んでいる。(長谷部崇) 関連ニュース 【写真】「家族以外での会食を避けて」と訴える中央市民病院の藤原のり子看護部長 コロナ重症化の男性、懸命治療で回復「感謝してもしきれない」 医療従事者の負担痛感 仮眠挟み24時間以上働く医師たち、心身すり減らす攻防 コロナ重症病棟の今

 発信しているのは、中央市民病院感染症科の土井朝子医長と看護部の藤原のり子部長、神戸市健康局の山崎初美保健企画担当部長で、動画はいずれも40秒~1分程度。
 土井さんは「新型コロナは、風邪やインフルエンザと同じ経過をたどるわけではなく、高齢者にとって、高い確率で重症化し、亡くなったり、長期のリハビリが必要となったりする」と強調。若者の間で感染が広がっているとして、「自分がウイルスを持っているかもしれない、うつすことがあるかもしれないと思って行動を」と求める。
 藤原さんは「今まで重症者を受け入れるため努力してきたが、満床の状態が続き、受け入れを断らなければならない状況。日々葛藤の中で看護している」と苦しい胸中を吐露。「あなたと大切な人の命を守るため、今は感染者数を減らすことが大切。マスクなしでの会話を避け、一緒に生活している家族以外との食事を避けてください」と強く訴える。
 山崎さんも「どなたを優先して入院してもらうか、日々悩み、家で入院を待つ方については、病状が悪化しないよう祈り続けている」とし、マスクを外したときはお互いに2メートルほどの距離を保つよう呼び掛けている。
 動画は動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開。市公式サイトのトップページからも視聴できる。
山崎さんの動画 https://youtu.be/dCNHG6rppHs
土井さんの動画 https://youtu.be/5NdA8SuuCnw
藤原さんの動画 https://youtu.be/I_X4H8zNzEU

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