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写真絵本「それでも『ふるさと』あの日から10年」
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写真絵本「それでも『ふるさと』あの日から10年」
映画「サマショール」の一場面
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映画「サマショール」の一場面

 東日本大震災から10年に合わせ、フォトジャーナリストの豊田(とよだ)直巳さん(64)=東京都=が写真絵本「それでも『ふるさと』」シリーズの新作を出版した。東京電力福島第1原発事故で暮らしを奪われた福島県の人たちに焦点を当て、「あの日」を振り返ってもらいたいと願う。(田中真治)

 豊田さんは静岡県出身。劣化ウラン弾やチェルノブイリ原発の問題を取材し、東日本大震災直後から毎月のように被災地を訪問してきた。次世代に伝えていこうと、写真絵本の形でこれまで4冊を出版。今回は、10年を経て避難者らが故郷に寄せる思いを3冊にまとめた。

 「『明るい未来』を子どもたちに」は、生まれ育った双葉町の変化を撮影する男性に密着。かつて自分が考えた標語「原子力 明るい未来のエネルギー」の看板撤去に「それも、町の歴史」と疑問を投げ掛け、住民不在のまま過去が消し去られていくことにあらがう姿を追う。

 「土に生かされた暮らしをつなぐ」は、飯舘村の集落に戻り、田畑を耕す人々が主人公。チェルノブイリの「サマショール(自主的帰還者)」に重ね合わせ、「この土地で生きることを、だれかが後につないでくれれば」と夢を描く日々の営みに寄り添う。

 「福島に生きる凛(りん)ちゃんの10年」は、飯舘村を離れて転々としてきた少女の成長を通して、原発災害がもたらしたものを問う。

 豊田さんは「10年はあっという間だったが、風化のスピードに少しでも逆らい語り継ぎたい」と話す。

 農山漁村文化協会刊。AB判オールカラー32ページ、総ルビ付き。各巻2200円。

 また、飯舘村を舞台に、豊田さんとフォトジャーナリスト野田雅也さんの手掛けたドキュメンタリー映画「サマショール~遺言第六章」が5~9日、神戸映画資料館(神戸市長田区腕塚町5)で上映される。各日午後1時半から。予約可。6日は豊田さんのトークもある。同館TEL078・754・8039(水・木曜休館)

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