東日本大震災から10年 ボランティア活動を回顧 神戸
2021/03/05 05:30
東日本大震災の被災地での活動を振り返るパネル展=神戸市中央区東川崎町1、ひょうごボランタリープラザ
東日本大震災から10年となるのを前に、神戸市中央区の「ひょうごボランタリープラザ」で4日、被災地でのボランティア活動を振り返るパネル展が始まった。同プラザは震災直後から今年2月末までに、岩手、宮城、福島の3県にバス597台、延べ1万4610人を派遣。パネル展では、現地での家屋や学校の片付け、被災者との交流の様子などを数百枚の写真で紹介する。9日まで。
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撮影期間は、最初にボランティアを派遣した2011年3月18日から、直近の19年3月11日の訪問まで。写真は約50枚のパネルに時系列で並べ、活動内容の説明も添えている。
このうち、阪神・淡路大震災の教訓を生かした取り組みとして挙げたのは、11年4月、宮城県の東北自動車道の料金所跡地に開設した「ボランティア・インフォメーションセンター」。大型連休でボランティアが大挙する中で受け入れ先を調整した。
また、震災後に兵庫県に移り住んだ東北出身者たちに呼び掛け、「里帰りボランティア」も企画。アロママッサージや七夕祭りの会場設営を通じ、東北出身者の心のケアに取り組んだ様子も紹介している。
高橋守雄所長(72)は「仮設住宅から出て初めて、つらかったことや体験を話そうとする人は多い。今から必要な支援もある」と述べる。
午前9時~午後5時(最終日は同4時まで)。7日休館。無料。同プラザTEL078・360・8845
(井上太郎)