神戸・垂水の謎のガードレール 「土砂対策か」複数回答

2021/03/17 05:30

のり面の下部に設置された謎のガードレール。土砂止めだという意見が複数寄せられた=神戸市垂水区小束山2

 神戸市垂水区の車道脇ののり面の下部に設置された「謎のガードレール」に関する記事を3月6日付で掲載したところ、神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」などに、「土砂対策ではないか」との複数の「回答」が寄せられた。謎を謎のままで終わらせるわけにはいかない-。意見を基に、再取材を試みた。(名倉あかり) 関連ニュース 【写真】公園から見下ろすと…「3重の防御」に 車道脇にポツリ 謎の「ガードレール」正体は? 神戸の公園に謎の“モアイ” 口元まで埋められた理由不明

 記事では、謎のガードレールの設置目的について、(1)ボール止め(2)土砂止め(3)子どもよけ-の3説を検証し、意見を募っていた。管轄する神戸市垂水建設事務所の担当者は「記録がなく、分からない」と説明していた。
 「記事を見て、内容がちょっと違うんじゃないかと思いまして」。神戸市建設局直営の工事に携わっているという男性は「のり面の土止めに使われる手法です」と教えてくれた。市内で土止め用に同様の施工をした経験から「間違いない」とのことだ。
 また、別の市職員からも「ガードレールは在庫があり、丈夫で耐久性もあるので土止めとして利用できる」との意見が。謎のガードレールを「排水溝が大雨の時でも土砂で埋まらないようにするためでもある」とした。
 これらの見解を同事務所に伝えたが、「中途半端な回答はできないので時間をかけて調べたい」とし、完全解決とはならなかった。
 「われわれにとっては謎のままです…」。電話口の弱々しい声に申し訳なく思いつつ、継続調査を依頼した。疑問解消のため、どうかよろしくお願いします。
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