災害時の炊き出しに 兵庫工高生がかまどベンチ寄贈
2021/03/25 05:30
座面(奥)を取り外せばかまどとして使える「防災かまどベンチ」=神戸市兵庫区和田宮通2、兵庫工業高校
兵庫工業高校(神戸市兵庫区和田宮通2)機械工学科の生徒6人がこのほど、災害時の炊き出しで使える「防災かまどベンチ」を手作りし、同区の住民らでつくる「兵庫駅南公園こどもフェスタ実行委員会」に寄贈した。今後は防災イベントでお披露目後、地元に常設して活用される予定。
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ベンチは幅180センチ、奥行き60センチ、高さ45センチ。座面(脚付き)と分離できる下部の鉄製フレームがかまどに転用できる。上下2カ所に格子状の板をはめられるようにしており、下段にまきなどを並べて火をたき、上段で調理する仕組みだ。
製作したのは、校内の備品整備などを通して実技の経験を積んでいる「チャレンジ同好会」のメンバー。同実行委員会からの依頼を受け、今年1月から設計、溶接に取りかかった。
児童館関係者の声を反映させ、子どもたちが自由に絵を描いてデザインできるようにと、座面はキャンバスをイメージして真っ白に塗った。2年の男子生徒(17)は「みんなで協力していいものができたので、有効活用してもらえるとうれしい」と話す。
兵庫区によると、常設場所は検討中。同校はさらに、軽量版など2台を寄贈する方向で製作を進めている。(井上太郎)