招き猫ならぬ「招きウサギ」、一時は失踪説も 今や尼崎のマスコット
2021/04/22 05:30
兵庫県・阪神尼崎駅に近い尼崎えびす神社で、招き猫ならぬ「招きウサギ」が出迎えてくれた。高さ50センチと40センチの石製の2匹で、通りすがりの地元民は頭を優しくなでて、声を掛ける。「うさぎはりのウサギさん♪」。一体、どういうこと?
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神社の太田垣郁子さん(77)に聞くと、「うさぎはり」は市の新名所・尼崎城そばにあった鍼灸(しんきゅう)院のこと。大正期から、夜泣きやかんむしに悩む子どもの鍼(はり)治療で知られたという。その門柱に置かれ、治療を怖がる子の心を癒やしたのが、このウサギだった。
2年前の春、城の整備で閉まった鍼灸院が更地になると“失踪説”も流れた。しかし、実は同神社に譲渡されており、口コミで広がると今やまちのマスコットに。スマホを向ける尼っ子の心もピョンピョン跳ねている。(竹本拓也)