目指せ小学生名人 神戸の児童、将棋決勝大会へ

2021/04/23 05:30

小学生名人戦決勝大会に向けて士気を高める高橋侑大君=神戸新聞社

 将棋の小学生最高位を決める「第46回さなる杯小学生将棋名人戦」の決勝大会(25日、東京)に、神戸市立東須磨小学校6年の高橋侑大(ゆうき)君(11)が西日本代表の一人として出場する。同校出身には谷川浩司九段(59)もいる。偉大な先輩に憧れる高橋君は「谷川先生のような光速の寄せで優勝したい」と意気込む。(井原尚基) 関連ニュース 神戸市、目立つ若年層の感染10~20代が3割 神戸で過去最多261人感染 新型コロナ 百貨店、休業要請受け入れも「生活必需品」の範囲に戸惑い

 高橋君は幼稚園のころ、動物をモチーフにした駒を使う「どうぶつしょうぎ」で遊んだのをきっかけに将棋に親しみ始めた。須磨こども将棋倶楽部(くらぶ)(神戸市須磨区)で指導をする父一彰(かずあき)さん(44)ら家族も支援。実戦や詰め将棋で腕を磨き、小学2年から3年連続で、藤井聡太二冠らを輩出した「全国小学生倉敷王将戦」に出場した。現在はプロ棋士養成機関「奨励会」の下部クラスにあたる日本将棋連盟の「研修会」に所属している。
 「相手の攻めを受けるより、攻めきるのが好き」というスタイル。格下相手に楽勝するより「ぎりぎりの場面で考えることが楽しい」と将棋の魅力を語る。
 さなる杯小学生名人戦は、過去に羽生善治九段(50)や渡辺明名人(36)も優勝経験がある伝統の大会だ。
 高橋君は加古川市で今年1月に開かれた兵庫県予選を6勝0敗で通過し、大阪で10、11日に開かれた西日本大会も4勝0敗で突破した。決勝大会では、同じ西日本代表の徳島県の鳴瀬琳久(りく)君、東日本代表2人の計4人で小学生の頂点を争う。
 対局の模様は後日、NHK・Eテレでも放送される予定。決勝大会に向けて「かっこよく攻め、かっこよく詰ませるところを、たくさんの人に見てもらいたい」と高橋君。「将来はプロ棋士になりたい」と夢を語った。

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