神戸市人口は1万250人減 1世帯人数は過去最少に 国勢調査

2021/05/20 05:30

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 神戸市はこのほど、昨年実施された国勢調査の速報値を公表した。市内の人口は152万7022人となり、前回の2015年調査から1万250人の減。世帯数は73万4314世帯(15年調査比2万8855世帯増)で過去最多を更新する一方、1世帯当たりの人数は2・08人(同0・1人減)で過去最少となった。単身世帯の増加などが背景にあるとみられる。(長谷部崇) 関連ニュース 阪神南は県内唯一増 2020年国勢調査の地域人口 兵庫県の人口、戦後2番目の減少率 1・19%、6万5616人減 2020年国勢調査 西宮の国勢調査員が調査員証を紛失 70代男性


 神戸市の人口は、阪神・淡路大震災のあった1995年の調査で約50年ぶりに減少。その後2010年の調査までは増加したが、15年から再び減少に転じた。今回の調査でも減少傾向が続いている。
 男女別の人口は、男性71万7052人、女性80万9970人。男女比は、女性100人に対して男性88・5人となり、前回から男性が1・2人減少した。
 区別の人口は、東灘、灘、中央、兵庫の4区で増加。ほかの5区は前回に続いて減少した。増加幅が最も大きかったのは中央区の1万2562人増、減少幅が最大だったのは北区の9058人減だった。
 市全体に占める各区の人口構成比は、西区(15・7%)がトップ。2位垂水区(14・1%)、3位東灘区(14%)で、前回2位だった北区は13・8%で4位となった。1世帯当たりの人数は、西区(2・39人)や北区(2・38人)が多いが全区で減少傾向にある。中央区(1・62人)、兵庫区(1・79人)、長田区(1・92人)、灘区(1・96人)は2人を割っている。

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